OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2015/07/17更新

Vol.022 トビタテ!留学JAPAN プロジェクトディレクター 船橋力さん  前編

グローバル化
世界はひとつの村になる
早いうちから世界に飛び立ち、
視野を広げる体験を積んでほしい

船橋力 (ふなばし ちから)
1994年、上智大学卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社し、ODAプロジェクトを手がける。2000年、株式会社ウィル・シードを設立し、企業と学校向けの体験型・参加型の教育プログラムを提供する事業を手がけた。2009年には世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーに選出。現在は、文部科学省・官民協働海外留学創出プロジェクトのプロジェクトディレクターを務める。

民間寄付目標額200億円という、かつてない規模の留学支援の官民協働プロジェクトを取りまとめる船橋力さん。大手総合商社での勤務から起業家を経ての転身ということで、小さいころからリーダーシップを発揮してきたのかと思いきや、意外にも幼いころは引っ込み思案だったそう。両親の教えと、視座の高い仲間に影響を受け、いま社会起業家の精神で活躍するまでの軌跡についてうかがいました。

両親の自立を促す教育方針で生き抜くための力を鍛えられる

幼いころの私は引っ込み思案でした。3歳のとき、親の転勤にともなってアルゼンチンに住み、言葉もわからない状態で現地の幼稚園に通いました。初日から3日間泣いて家に帰った記憶があります。当時は差別や偏見もあり苦労をしました。30~40年前のアルゼンチンでは日本のことがよく知られていませんでした。でも「空手」はすごく強いというイメージがあったようで、「兄が空手を習っている」と言っては、からんでくる相手を追い返したりしました。ここで社会で生き抜く力が鍛えられたかもしれません(笑)。

その後7歳で一度日本に帰国したのですが、高校に入学して1ヵ月後のタイミングで再び父のブラジル転勤が決まりました。両親からは、「世界のいろんな社会を見なさい、人の役に立ちなさい、自立しなさい」と、幼いころから言い聞かされてきました。そして、ブラジルの学校に行くかどうかも、自分で決めさせられました。「日本に残っても仕送りはしない。どちらを選ぶ?」と。ほとんど、決められたようなものですけどね(苦笑)。

結局、高校はブラジルのインターナショナルスクールに通うことになったのですが、英語での授業について行けず、1ヵ月くらいでノイローゼになりました。ただ、数学は小学4年生ごろから中学生にかけて、公文で微分積分まで学んでいて得意だったこともあり、学校で数学ができることが心の支えでした。加えて、スポーツが得意だった私は部活動の開始と共に、周囲に認められる居場所を作ることができました。インターナショナルスクールでは一芸に秀でていれば、お互いを受け入れ尊重する風土だったことも幸いしました。

また、高校3年生のときには、周りの友だちからの推薦で生徒会長になりました。学内にはアメリカ系とブラジル系の2大派閥があったのですが、私が選ばれたのは、日本人特有の調整能力が買われたのではないのかな、と後から日本人の強みに気がつきました。

大きな転機となったダボス会議での経験とは?

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