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Vol.099 2015.08.11

くもんのこどもえんぴつ

「くもんの
こどもえんぴつ」
開発ストーリー
年間9万箱以上を出荷する鉛筆の秘密

35年前に発売を開始し、今では年間9万箱以上を出荷している「くもんのこどもえんぴつ」。その誕生には、KUMONならではの“こだわり”が詰め込まれています。今回は、「くもんのこどもえんぴつ」の開発に込められた思いをお伝えします。

目次

    幼児の小さな手にぴったり合う鉛筆を

    「くもんのこどもえんぴつ」の6Bが発売されたのは、1980年。その頃、KUMONでは幼児向けに運筆の練習をする教材の制作が始まっていました。鉛筆を持つことにまだ慣れていない幼児にとって、普通の細い鉛筆は力が入りすぎて疲れやすく使いにくいため、「幼児にぴったり合う鉛筆を作ろう」というのが開発のきっかけでした。

     

    「子どもから学ぶ」ことを徹底する

    初めて鉛筆を持つ幼児さんが、正しく楽に持てるものを―。それを叶えるために、まずはさまざまな鉛筆の持ち味や書き味を調査しました。

    鉛筆は、親指、人さし指、中指で握った力を効率よく書く方向に伝えることが大切です。3本の指でできるすき間と同じ三角形なら、鉛筆が手にぴったりおさまって安定します。そこで、形状は幼児でも自然に正しく持てる三角形に決定。

    その後、試作品を公文式教室で子どもたちに使ってもらい、「細い鉛筆だとギュッと力が入りすぎて疲れやすい。楽に持つにはある程度の太さが必要」「鉛筆を握ったとき、支点となる人さし指のつけ根から上に出る長さのバランスも大切」といったことに気づき、太さや長さをミリ単位で調整していきました。

    子どもたちの様子を観察してみて、「書く」のも「消す」のも、「鉛筆の濃さは6Bが最適」という結論になりました。6Bなら筆圧が弱くてもスムーズに書けることがわかったからです。こうして、実際の子どもたちから学びながら完成したのが「くもんのこどもえんぴつ」です。

     

    鉛筆で書くことが楽しいと思ってほしいそして楽しみながら学んでほしい

    完成した「くもんのこどもえんぴつ」は、「正しく持てる」「書きやすい」と瞬く間に大ヒットとなりました。その後、お客さまからの要望に応えて、手の大きさや書く文字の大きさに合わせて選べる4Bと2Bも開発しました。

    「鉛筆で書くことが楽しいと感じて、たくさん書いてほしい」という開発者の思いを形にした「くもんのこどもえんぴつ」。くもん出版の商品開発における「試作段階で少しでも気になる意見があれば、前には進まず改良する」という姿勢は、当時も今も変わりません。

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