新KUMONバッグのデザイン
現行バッグ(横型) |
現行バッグ(縦型) |
今回リニューアルしたのは、現行KUMONバッグの「横型」と「縦型」のデザインのものです。(右図参照)
これまでのバッグは、「横型」=幼児・低学年向け、「縦型」=高学年向け、としていましたが、これらを統合し、「幅広い年齢層に受け入れられる」デザインを選定しました。
それは「デニム調 3WAY バッグ」。ファスナーは視認性の高いライムカラーを選びました。ライムカラーは、若葉や新芽の色であることから「可能性」や「伸びしろ」を意味します。バッグの上部表面には、KUMONブルーのストライプが、その可能性や伸びしろを最大限引き出し、生徒が成長していく様を表しています。公文式教室(以下、教室)への通室時のバッグであるため、派手さや奇抜さは無くし、落ち着きと馴染みのある素材にしました。
新KUMONバッグの特長~「安心・安全」に加え、体への負担を軽減~
これまでも、KUMONバッグは「3つの安心・安全」を軸として製作してきました。
KUMONバッグ「3つの安心・安全」 とは?
①行き帰りの安全:反射素材をバッグの前面・側面にも配置し、暗くなってからの視認性を高めています。
②使用上の安全:突起物をなくし、軽くて丈夫なつくり。小さいお子さまでも扱いやすいようにしています。
③素材の安全:人と地球環境に配慮した素材を選択しています。
新KUMONバッグは上記に加え、バッグの全体にウレタン素材を施し、バッグを持ったり、背負ったりする際の体への負担を大幅に軽減しています。体への負担が減ることでより安全性を高めることに繋がります。ウレタン素材を採用した背景には、約20年間で、複数教科を学習する生徒さんが増え、水筒をもって教室に行くということが当たり前になるなど、バッグの中身全体が重くなっているという点を考慮しました。
なお、現行のKUMONバッグ(横型)もリュック仕様にできるのですが、教室でバッグを机の横にかけると、リュックベルトが床についてしまい、その紐に子どもたちがつまずいて転んでしまうという事例が、教室より聞こえてくることもありました。今回の新バッグでは、リュックベルトは背当てのポケットに収納可能になるデザインを実現し、教室での「安心・安全」をさらに強化することができたと思います。
リニューアルに向けて、KUMONの指導者の声に耳を傾ける
現行のバッグは20年以上に渡り、KUMONのシンボル的なアイテムとして、愛され定着したバッグであったため、「このようなアイテムをそもそも変えていいのか」という根本的な問いからスタートしました。しかしながら、20年前の生徒や保護者のライフスタイルや好みと、今のそれらは大きく変化しており、現行の横型・縦型を統合し「今とこれからのKUMONにより合った新バッグへの改訂」を選択しました。新KUMONバッグのデザインを決めるにあたっては、2020年9月ごろから検討を始め、弊社と関わりの深い4社より全部で30を超えるデザイン案を提供いただきました。どの企業様も、KUMONバッグのテーマである「安心・安全」を主軸に、非常にバラエティーに富んだデザインを考えていただきました。
採用を決定するにあたり、大切にしたのがKUMONの指導者の意見に耳を傾けるということです。まず、2021年5月に全国の教室の指導者を対象に「バッグの配付実態調査」を実施したところ、1万件以上の回答がありました。これにより、KUMONバッグがどのように教室で配られているかの実態を把握することができました。また、同年6月には全国50人の指導者の協力のもと、新KUMONバッグ候補となる6サンプルに対して、「デザイン」「機能性」「安全性」「総合評価」の4点で評価を行いました。その結果を数値化(点数化)し、個別のご意見については記入方式でアンケートを実施しました。その結果として、選ばれたのが(株)髙島屋法人事業部様からご提案いただいた「デニム調 3WAYバッグ」でした。
今のKUMONバッグが、ある意味KUMONの象徴であることを考えると、多くの指導者はこれまでのバッグに類似したデザインを支持すると思っていたので、全く異なるデザインが支持されたことに、購買チームメンバーが一番驚かされました。ですが、「デニム調 3WAYバッグ」は、指導者からの評価項目すべてにおいて、評価が一番高いという結果になりました。自由記述アンケートでは、「幅広い学年、男女とも使いやすそう」、「今までと違う感じがいい」、「新しいくもん、というイメージに合う」といった、前向きな回答が多数ありました。アンケートに回答するにあたり、教室の生徒さん・スタッフ全員に声を掛けてくれた指導者や、近隣の指導者にも声を掛けてバッグの品評会を行ってくれた指導者もいました。アンケートを通じて、指導者のKUMONバッグへの熱い思いや こだわりを知ることができ、購買チームメンバーも非常に胸が熱くなり、「絶対これまで以上のバッグにする」という思いがこみ上げ、決意を新たにすることができました。
新KUMONバッグを持って通う子どもたちへ
主担当の北野(写真上段右端)と購買チームの社員 (創始者公文公の銅像と共に) |
新KUMONバッグの製作に携わってくださった、
(株)髙島屋法人事業部様 ご担当の那須様からもメッセージをいただきました。
「KUMON様は教育業界のリーディングカンパニーであるため、『お稽古バッグ』という枠を破り、安心・安全面はもちろんのこと、デザイン性・機能性も最高のバッグに!との思いで製作しました。製作にあたり、バッグの『顔』となるメイン生地を何にするべきかが一番悩みました。単に軽くて丈夫という謳い文句ではなく、どんな生地なら生徒・先生・親御さんに作り手の想いが伝わるのかを考えてコスト交渉を含め、生地の選択をしました。
このバッグが、子どもたち一人ひとりの夢や目標の達成を下支えできるよう、これからも安心・安全を大切にしながら、良い商品を作っていきたいと思います」
今回、子どもたちにとって通室が楽しみになるようにという想いを込めて、新KUMONバッグの製作・選定に主担当として関わらせていただきました。行き帰りの安全性をさらに高め、よりよい学習環境のサポートに寄与できたことを、心から嬉しく思うととともに、これからも品質管理に努めていきたいと思います。
新KUMONバッグ製作秘話、いかがでしたでしょうか。
KUMONの社員は、子どもたちが使用する「バッグ」にも、様々な想いや願いを込めながら製作しています。それは、公文教育研究会の創始者公文 公(くもん とおる)が大切にしていた、『「こんなものだ」はいつもなく、「もっといいもの」はいつもある』という精神にもつながっています。この春から、子どもたちがKUMONバッグを持って、いきいきと教室に通ってくれることを願っています。
※新KUMONバッグは2022年3月新入会生より、お渡し予定です。
※KUMONバッグは、4年以上使用して劣化した場合や、幼児用リュックを使用している年長以上の生徒さんには、お申し出により新しいバッグをお渡ししています。
関連リンク KUMONバッグのヒミツ|KUMON now!
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