OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2014/09/12更新

Vol.013

年間ハイライト  前編

迷いあきらめない
挑戦、そして実現

おかげさまで『KUMON now!』も1周年を迎えることができました。今週(前編)と次週(後編)は、この1年間のOB・OGインタビューをふり返り、それぞれの方のインタビューの象徴的な一節を、近況や取材秘話なども交えながらご紹介します。

2013年9月〜2014年8月のOB・OGインタビューのハイライト

※各インタビューの「本編」はリンクからどうぞ。

Vol.001 棋士 羽生善治さん
「迷い」の経験によって、人は物事を判断する「ものさし」を身につける

年間ハイライト

稀代の天才棋士と呼ばれ、長く将棋界を牽引しているといっても過言ではない羽生さん。1996年に初の七冠達成から、その活躍は社会的にも注目されています。最近では、今年5月、幾多の激闘を繰り広げてきた森内俊之名人との名人戦(4戦全勝で名人位奪取)が記憶に新しいところです。その羽生さんの口から「迷い」という言葉が出たときは、正直、とても新鮮な思いになりました。その一節をご紹介しましょう。「若い人にはどんどん迷ってほしい」と前置きしてのお話です。

迷い道の経験によって、人は知らず知らずのうちに物事を判断する「ものさし」を身につけるんですよ。分数の計算が解けるようになるのに1週間くらいかかったとか、竹馬に乗るのに1か月練習したとか、これくらいの努力やがんばりでこれくらいのことができるっていうものさしを作っている。

3日くらいでできるものさしもあれば、3年かかるものさしもある。未知なるものに出会ったとき、そのものさしを基準に判断するというのはよくあることだと思います。これは半年くらいかかりそうだから半年間がんばってみようとか、これは10年くらいかかりそうだからやめようとか。

たくさんの種類のものさしがあれば、そのときにどういう選択をすべきかが明確になるし、不安にならないし、ある程度迷いなく選択することができるのではないでしょうか。私もまだまだ暗中模索で一手一手選んでいるのが実のところですが、たとえ年齢を経て将棋のスタイルが変わったとしても、自分の棋譜を貫く“ものさし”だけは変わらないと思うのです。

飄々とした語り口が印象的な羽生さんの取材でしたが、さすがに言葉ひとつひとつに深みがあり、初回インタビュー記事だったもののアップ後、大きな反響をいただきました。

2013年9月公開  本編をよむ


 

Vol.002 女優 貴田みどりさん
経験はすべてつながっていて、それが夢を支える力になる

年間ハイライト

親しみやすく明るい笑顔で人気を集める女優でありダンサーでもある貴田みどりさん。取材では開口一番(手話ですが)、「一人前の女優を目指しています」と力強くコメント。貴田さんは生後5か月時の大手術の後遺症で難聴になり、成長するにつれ少しずつ聴力がおとろえ、18歳のとき聾になりました。そのときを、こうふり返ります。

高校に入ってからどんどん聴力が落ちていって、母の声が完全に聴こえなくなったときはかなりショックでした。それまでも難聴で微かにしか聴こえませんでしたが、母の声を聴いていつも安心していましたから。しばらくは立ち直れず、気持ちにも波がありました。

その後、お母さんとともに手話を真剣に学び、再び世界を広げていきます。現在の貴田さんは、前向きに頑張るエネルギーがからだ全体から放たれているようです。「心が折れそうなとき、家族の絆が支えになったことは間違いありません」という言葉のあとの一節です。

何がどう作用するかは本当に分からない。だからまだ夢が見つからない人たちも、決してあわてず、自分のペースで進めばきっと大切なことに出会えると思います。経験はすべてつながっていて、それが夢を支える力になるので。夢が見つかったなら、一生懸命それに向かってがんばればいい。だけどあまりそれだけに集中しすぎないで、幅広くさまざまなことを経験したほうがいいと思います。

貴田さんはNHK・Eテレの『みんなの手話』にレギュラー出演していたこともあり、聴覚障害のお子さんの保護者の方たちもこの記事を読んでくださったようです。「希望がもてました。うちの子もみどりさんのように育てたいです」という、重度難聴児をお持ちのお母さんの言葉を聞いたとき、貴田さんのエネルギーが確かに伝わった!と感じました。

2013年10月公開  本編をよむ


 

Vol.003 手妻師 藤山晃太郎さん
古典芸能の伝承にITツールを駆使 次代へつなぐ「不易流行」の精神

年間ハイライト

日本古来の奇術「手妻」の伝承者である藤山さん。大学を卒業し、伝統芸能の世界に飛び込んだ藤山さんは、現代ならではのアレンジを加えつつ、インターネットという現代ツールを駆使して、手妻の魅力を発信中。古典芸能を現代に活かす“むずかしさ”と“おもしろさ”をこう語っています。

例えば西洋のマジックをやるマジシャンなら、自由に創作ができますが、我々は古典奇術師と名乗る以上、その系譜の片鱗が残っていなければいけません。根となる芸があり、それが発展していって現代のものと結びつくわけで、まったくの創作はできない。ここが普通のマジシャンと比べて厳しいところ、いばらの道です。けれども、それがうまく活かせた場合は、“数百年前から連綿と続いてきて今に至ります”と自信をもって言える。一言で言うなら「不易流行」ですね。

「いばらの道」を敢えて進む藤山さんは、伝承者でもあり、開拓者なのですね。さて、藤山さんの活躍の場は手妻の舞台だけにとどまりません。今年2月、落語家の木久蔵師匠と圓楽師匠の二人会にゲスト出演。翌3月には東北大学で開かれた情報処理学会で講演もするという多才ぶり。もちろん、本業の手妻の技も素晴らしく、取材時の写真撮影で実演していただいたところ、取材スタッフの誰もが「鳥肌がたちました」という感想。手妻の美しさと艶やかさは素晴らしかったです。ぜひ、ライブでどうぞ。

2013年11月公開  本編をよむ


 

Vol.004 フリーアナウンサー 久保純子さん 
「学び」が「夢見る力」を創る そして、子どもが夢をもつには大人の在り方が大切

年間ハイライト

NHK勤務中は報道から紅白歌合戦の司会まで、さまざまな番組で活躍した久保さん。フリーアナウンサーとして独立後は、ライフワークの「教育」にも積極的に関わり、2年間の受講と実習を経て、この夏モンテッソーリ幼児教育の教職免許を取得、さらに日本ユネスコ協会連盟の「世界寺子屋運動」を広める“まなびゲーター”も務めています。その久保さんが「夢」についてこう語ります。

最近は「夢」をもたない、あるいは夢はあっても追い求めるのをためらってしまうお子さんが少なくないのかもしれません。子どもが夢をもつにあたっては、大人の在り方がとても大切だと思います。“大人になったらつまらなさそうだな”と思わせるのではなく、身近な大人が生き生き働いていたり、趣味に夢中だったり、チャレンジしている姿勢を見せることで、“大人になるのはものすごく楽しいことなんだ”と感じさせることが、大切なのではないでしょうか。

夢といえば、久保さんは今年5月にオンエアされたNHK・Eテレの『子どもクライシス』という番組で、こんな趣旨のことを話していました。「子どもたちが夢や希望を持てなくなってしまうことが一番悲しいです。子どもというのは何かを見て、聞いて、感じて、興味を持ち、いろいろなことにチャレンジしながら自分の夢を広げていく“無限の可能性”を持って生まれてきます」。重い言葉ですが、われわれ大人は真摯に耳を傾けたいですね。

2013年12月公開  本編をよむ


 

Vol.005 ロボットクリエイター 高橋智隆さん 
“1人1台ロボットと暮らす夢”を挑戦や試みを積み重ねて具現化する

年間ハイライト

デザインや構造、プログラム、部品の加工まで、ロボット開発にまつわるすべてを束ねる「ロボットクリエイター」の高橋さん。大学卒業後すぐに、株式会社ロボ・ガレージを創設。ロボットが人間のパートナーとなり得る未来に向け、より身近で親しみやすい進化したモデルを発表し続けています。そんな高橋さんは、ロボットを「仲間」と考えています。

人間のフォルムのロボットは、作業をするうえでは効率が悪い。にもかかわらず、人は自分たちと同じような形を作りたがる。それは生き物っぽい、つまり命を感じられるからだと思うのです。自然にコミュニケーションをとろうと思う、共存したいと感じる姿が人型。何か人の代わりに作業させるためでなく、一緒に暮らす仲間として、私はロボットを提案しています。

また、ロボット作りの苦労と喜びについては、こう話しています。これは「開発」なのか、すでに「創造」の域に入っているのか。奥深い一節です。みなさんはどう思われますか。

ロボットの開発はかなり根気を要します。細かい部品を長時間作っていると、私も人並みに飽きたり嫌になったりします。それでも続けているのは、その苦労が、誰も見たことが無いロボットとして形になっていくからでしょう。

インタビュー冒頭で「幼少期に憧れた鉄腕アトムの影響も大きいです」とコメントしていた高橋さんは、ロボットクリエイターであり、未来の夢の実現者なのでしょうね。

2014年1月公開  本編をよむ


 

Vol.006 プロ野球選手 和田一浩さん
挫折もミスも嫌なことも「夢」を叶えるための大切なプロセス

年間ハイライト

プロ野球、中日ドラゴンズの中心打者として主軸を担う、和田一浩選手。「遅咲きの苦労人」はいまや超一流のプロ野球選手。大打者の証である2000本安打を目前にして思うことは…。

人生って、うまくいかないことのほうが多いじゃないですか。だいたいが思い通りにはならない。ただ、たとえ99回キツイ思いをしても、ひとつのいいことは絶対にあると思うんです。そのたったひとつのいいことをいかに目指していけるかが大事なんだと思います。夢を叶えるってそんなに簡単なものじゃないですよね。そもそも簡単だったら夢にはしないはず。困難だからこそ、夢になる。だから、挫折もミスも嫌なことも、困難な夢を叶えるためには大切なプロセスなんです。

この取材で印象深かったのは「いつまでも野球がうまくなりたいという気持ちは変わりません」という和田選手の言葉。超一流選手になってもそう思うのかと、ちょっと驚きましたが、超一流になるために不可欠な気持ちなのだとすぐに気づきました。そして最後に、子どもたちへのこんな素敵なコメントをいただきました。

結果はすぐには出ません。だから投げ出さずに続けて欲しい。今が夢への階段の一歩目二歩目という子もいるかもしれないけれど、一歩目がなければ二歩目はない。夢を叶える力、それは強く思うこと。自分はできると思い込むこと。僕も初めてホームランを打ったときの気持ちを忘れずに、これからも野球がうまくなるようにがんばりたいですね。

2014年2月公開  本編をよむ


 

年間ハイライト    迷いあきらめない
挑戦、そして実現
Vol.013 年間ハイライト 後編

 

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