「読解力」「思考力」の根本は基礎学力
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絵本や童謡を活用して、実際にどう楽しく学んでいったかをご紹介したのが、このたび上梓した『我が家はこうして読解力をつけました』(くもん出版)です。「子どもの学びの旬を逃してもらいたくない」という思いもあり、公文式を通して楽しく基礎学力をつけるコツや工夫もたくさん紹介しています。4人とも1歳半から始めていたので、公文の教材に取り組んでいたわが子の鉛筆を持ったもみじのような小さな手を思い出しながら執筆しました。
「読解力」というのは、読んだり聞いたり理解したりできるという力です。また人は言葉で思考するので、その言葉が豊かであればあるほど深く物事を理解することができ、より豊かな人生を送ることができます。そのためにはたくさんの言葉が必要ですから、読み聞かせや歌い聞かせでたくさんのきれいな言葉を耳に入れてあげるといいと思います。
子どもは文章を読む時字面を読むだけで、何が書いてあるのかわからないことがよくあります。「わかる」ようになるためには、頭の中で映像化することが大事。文字は2Dですからそれを立体的に立ち上げて3Dにするわけです。慣れないとなかなか立ち上がりませんが、絵本を読むときには絵があるのでイメージしやすくなりますよね。映像化するとどのような文章でも解読しやすくなりますし、自分の意見も表現できるようになります。
これからの時代、膨大な情報が飛び交う中から必要な内容を即座に選んで理解して発信する能力は欠かせません。今年度の共通テストの問題で長文の日本語を読む問題が出されたのも、大学からのそうしたメッセージだと感じます。適切な情報処理を行うためには、何よりしっかりした読み取る力が必要です。しかし、読み取るだけでは不十分で、その選択した情報を深く追求する思考力も大事になります。そしてその根本もやはり基礎学力なのです。
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