スペシャルインタビュー
Academic Milestones - 学びを究める力

2021/04/02更新

Vol.066

浜学園アドバイザー
佐藤亮子さん  後編

学ぶおもしろさを実感できれば
子どもは必ず伸びていく
子育ては親子で一緒に楽しもう

佐藤 亮子 (さとう りょうこ)

大分県生まれ。大分県内の私立高校で英語教師として2年間教壇に立った後、結婚。その後は専業主婦として3男1女の子育てをし、お子さんたちが揃って東京大学理科三類に進学したことで、メディアを通じ「佐藤ママ」として注目を集める。その子育てや受験テクニックにまつわる著作や講演も数多く、近著には『我が家はこうして読解力をつけました』(くもん出版)がある。現在は浜学園アドバイザーを務める。

「佐藤ママ」としてメディアで注目された佐藤亮子さん。4人のお子さん全員が、最難関といわれる東京大学理科三類に入学したことで、その教育法・育児法が話題ですが、親の希望を一方的に押しつけることはなく、進学先についての固有名詞は一切口出さなかったそうです。小さなときから子どもに寄り添い、学ぶおもしろさを実感させてあげること、“学びの旬”のときに基礎学力をつけてあげることが大切だという佐藤さん。近著『我が家はこうして読解力をつけました』(くもん出版)では、公文式を中心に親子ともに楽しく成長してきた様子や家庭学習の工夫が紹介されています。執筆への思いや、子どもに徹底的に寄り添うようになった原点などについてうかがいました。

子どもの学びの旬を逃さないことが大切

浜学園アドバイザー佐藤亮子さん

私は活字好きな両親の元で育ちました。新聞は全国紙と地方紙、「週刊朝日」や「婦人公論」といった雑誌や文学全集など、家は活字だらけ。私もいろんな本を読みました。新聞は小3の頃から毎日2時間かけ、“子ども新聞”ではなく大人が読む本紙を読んでいました。新聞では、私の原点となるたくさんの気づきを得ました。

ひとつは小4のときに読んだ記事。72歳の方が戦争で学ぶ機会を失い、夜間学校に通ってひらがなを勉強しているという内容でした。そこに「あ」の字が難しく、覚えるのに数ヵ月かかったとあって驚きました。「子どもは簡単に覚えられるのに、大人になると覚えにくいんだ。学ぶのには“旬”があるんだな」と思ったのです。

もうひとつは中2のとき、バイオリンなど音楽を通じて心豊かな人間を育てる教育法「スズキ・メソード」の記事でした。「子どもがバイオリンを上手になれないのは子どものせいではなく指導者のせいだ」と鈴木先生の言葉が書かれていて衝撃を受けました。それまで私の周囲には、子どもが何かできないときには「子どもの努力が足りない」という大人ばかりだったのです。しかし、それは「指導者の責任」という大人がいることに感動しました。

この2つの記事のことがずっと頭にあり、子どもが生まれたとき、「ひらがなを早く覚えさせるのも、子どもが楽しくどんどんやっているならそれがその子の学びの旬なのだから、どんどんやらせていい。むしろ旬を逃すと大変になる。そして、子どもが伸びなかったりいやだと言ったりするなら、指導者つまり母親である私のやり方がいけないのであって、その子に合う別のやり方を試してみるべきだ」と改めて思いました。

子どもたちと信頼関係を築くために

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