得意の英語が海外に目を向けるきっかけに
「開発とは何か」を問い続けた留学時代
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じつは私は中学時代、職員会議の議題となるような素行不良の少年でした(笑)。そんな私を更生させようとしたのか、あるとき英語の先生から、「英語の弁論大会に出ないか」と声をかけられ、夏休みに猛特訓させられました。結果は、大方の予想に反して県大会5位入賞でした。
当時英語は得意ではありませんでしたが、その直後の英語の試験は98点。がぜん英語がおもしろくなってきました。すると他の教科もおもしろくなり、成績も上がってきたのです。海外のことに目が向くようになったのは、この頃に英語が好きになったことが大きく影響していると思います。
高校は、シェイクスピアの戯曲を学校祭で発表するという名門英語クラブがある学校に進学。そこで発音をはじめ英語を徹底的に鍛えられました。その後、外国語学部がある大学に進み、「国際関係」のゼミで社会問題や時事問題を英語で読んだり議論したりすることに没頭しました。
大学卒業後は英語を使った仕事に就きたいと、商社に入社。そこで発電関連の仕事に携わり、インドやスリランカ、イラクなどの途上国に行く機会に恵まれました。そのように途上国で仕事をするうち、できあがったプロジェクトではなく、最初のストーリーづくりからかかわりたいと思うようになり、海外の開発事業関連の社団法人の研究員となります。そこから、国際的に評価が高い英国のサセックス大学の開発学研究所、IDS(Institute of Development Studies)に留学することになりました。
IDSでは「Development」、日本語でいうところの「開発」について、貧困問題や農村開発、世界経済格差の構造などを含め、多面的に学びました。ハンス・シンガー教授、マイケル・リプトン教授、ロバート・チェンバース教授など、開発経済学の第一人者が教授陣に揃っていましたが、授業は難しく、むしろ「そもそも開発とは何なのか」を考える日々でした。

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