スペシャルインタビュー
Academic Milestones - 学びを究める力

2017/07/21更新

Vol.044

絵本作家・童話作家 正岡慧子さん  前編

思うと現れる
誰にも必ず訪れる人生の分かれ道
どう道を選ぶかが大切

正岡 慧子 (まさおか けいこ)

1941年、広島県生まれ。経営コンサルタント秘書、外資系広告代理店勤務、飲食店経営を経て、絵本作家・童話作家に。全国の子どもからお年寄りまでの「読み聞かせ、読みあい、読み語り」運動を推進。主な作品に『きつねのたなばたさま』(絵・松永禎郎、世界文化社)、『あなぐまのクリーニングやさん』(絵・三井小夜子、PHP研究所)等。日本児童文芸家協会理事を経て現在顧問。東洋医学を学び、薬膳の普及にも尽力している。

読後に心がじんわり温かくなる数多くの物語を創作されている絵本作家・童話作家の正岡慧子さん。喫茶店経営時代のひょんな出会いから作家の道を歩まれることになりますが、そのユニークな経歴は、興味を持ったら潔く飛び込む、好奇心と行動力にあふれているからこそ。挫折もあったそうですが、穏やかな口調で「いつも本に支えられてきた」と振り返ります。これまでの道のりのほか、絵本や本の魅力などについてうかがいました。

43歳で絵本作家デビューするも
3作書いて鍼灸を学ぶため中国へ

絵本作家・童話作家 正岡 慧子さん

高校卒業後は、母たちが住む奈良へ行き、YMCAで英語とタイプライターを学びました。その後、大阪で経営コンサルタントの秘書になり、その後上京して外資系広告代理店へ移りました。ここでの仕事はとても忙しく過酷で、30歳前に辞めました。

組織で働く上では、ある程度の競争心が必要だと思いますが、それは私が最も困ること。そこで、次の仕事は一人でできることがいいと、喫茶店を開くことにしました。コーヒーのことを勉強して開店し、その後14年間続きました。

43歳の頃、本を書くというチャンスに巡りあいました。お店でいつもコーヒーを飲みながら何かを書いている女性がいて、聞くと「絵本作家になりたくて出版社に出しているんですけど、なかなか難しくて」とおっしゃるのです。「どんなことを書けばいいんですか」と尋ねると、「絵本なので短いお話がいい」と言う。ちょっと興味が出て、「こんな話はどうですか。どうぞ自由に書き直して」と自分で書いたものを渡しました。

そんな出来事を忘れた頃、出版社から連絡があり、先のお話が絵本として出版されることになりました。それが『くろひげのサンタクロース』(世界文化社)です。童謡にもなるということで作詞もしました。おもしろい世界だと感じ、その後3作ほど続けて書きました。

ところが、その後ぎっくり腰になり動けなくなってしまったんです。病院で治らなかったのが、鍼治療で治ったことから興味が湧き、学校に通って鍼灸師の免許を取りました。絵本作りにも惹かれてはいましたが、今は鍼灸をもっと深く学びたいという想いがまさり、中国へ渡ります。46歳の時でした。

中国では、午前中研修生として病院で働き、午後授業を受けました。病院で気になったのは、先生が鍼を打った後、患者さんに何か書いた紙を渡していることでした。聞くと、食事療法とのこと。そこで初めて中国に「薬膳」というものがあることを知り、興味を持ちました。私があまりにもしつこく聞いたからか、先生は薬膳をやっている方を紹介してくれたり、本をくださったりしました。さぞ変わり者だと思われたでしょうね。

そんな風にして薬膳を学ぶうち、早く薬膳を日本に紹介したいと思うようになり、1年の留学期間を満たさず帰国しました。帰国後、出版社にもご挨拶をして、絵本と薬膳、両輪でやっていくことになりました。

 

関連リンク
正岡慧子さん 絵本作家インタビュー|mi-te(ミーテ)


 

絵本作家・童話作家 正岡 慧子さん  

後編のインタビューから

-さまざまな転機を乗り越えられた理由とは?
-正岡さんから子どもを取り巻く大人たちへのメッセージ
-正岡さんが本から得た生き方とは?

 
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