運と友人に恵まれた
「助けて」「教えて」と言える方がいい
![]() |
企業勤めから喫茶店経営、鍼灸・薬膳を学びに中国へ…といろいろな転機がありましたが、乗り越えられた理由の一つは、「運」。もう一つは「友だちに恵まれたこと」だと思います。皆、折々で声をかけてくれました。
喫茶店を開く時も、多くの人から止められました。「店をやるには、にこやかで愛想がいい人でないと。君は向かない」と(笑)。でも、ある友人にこう言われました。「口べたでも、最後にクエスチョンマークをつければ話は続く。“こんにちは”では話が途切れるけれど、“お仕事の調子はいかがですか?”と聞けば相手がしゃべってくれる」と。実際にその通りで、うまく乗り切れました。
中国から戻った時も、友だちが集まり、皆で心配してくれました。薬膳の本を出す時にサポートしてくれたり、何かの時にとタクシーチケットをくれたり……。
困っている、難しい、わからないと、私は正直に周りの人を頼り、教えてもらいました。知っている、できると、独りよがりになっていたら、こんなに友人に恵まれなかったと思います。「助けて」「教えて」と素直に言えたのがよかったのかもしれませんね。