落ち込んだときは「寝て、忘れる」のもいい
壁を乗り越えるポイントは「基礎力」があるかどうか
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薬学の研究を行っていた頃は、トライアルアンドエラーの連続でした。失敗したら原因を分析して次に活かすしかありません。今の仕事をしていても、うまくいかないことはしょっちゅうあり、落ち込むこともたくさんあります。何をやってもうまくいかないときは、寝て忘れるようにしています(笑)。
法律問題の場合、既に先例が積み重なっている分野も多くありますが、私が関わっているのは最先端の医療に関する分野なので、先例が極端に少なかったりします。そうした中、難しい局面に立たされても乗り越えようとする原動力は、やはり「法律と医薬のクロスボーダーをめざし、最先端医療を社会に届けることを、法律という観点からサポートしたい」という強い思いです。
困難なことは、どんな学問でも仕事でもあると思いますが、その壁を乗り越えられるポイントは、基礎力があるかどうかだと思います。私はいろいろな勉強をしてきましたが、どんな分野でも基本が大事。悩んだら基本に戻る。本当の意味でそれが実践できれば、ほぼすべての課題は解決できる、と感じています。これは、まさに公文式で身につけたやり方です。
私が夢を実現するために心がけてきたことは、「社会に対する好奇心を常に持ちながら、一つひとつ自分が納得するまでやってみる」ことです。とくに弁護士という職業は、「社会に対する好奇心」がないとなかなかできません。社会を多角的にとらえていくことに興味をそそられ、今に至っています。