ITを活用した手話通訳から手話のエンタメまで手掛ける
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私はシュアールという株式会社と、同名のNPO(特定非営利活動法人)を通して、手話を使ったIT事業を展開しています。前者では、「遠隔手話通訳」と「オンライン手話辞典」。後者では、耳が聞こえない方向けの「エンターテインメント・コンテンツ製作」をやっています。
「遠隔手話通訳」というのは、金融機関や交通機関、あるいは企業を聴覚障害者が訪ねた時に、そこに設置されている端末を通じてコールセンターと手話で会話ができるシステム。もう一つの「オンライン手話辞典」はSLinto(スリントキーボード・スリント手話辞典)という名ですが、ある言葉を手話でどう表現するかを調べるだけでなく、手話キーボードを利用することで、手話の表現からその意味を知ることもできます。一方「エンターテインメント」としては、手話総合バラエティや旅番組を配信したり、手話入りの観光案内アプリを提供しています。
これらの活動が認められ、世界経済フォーラム(スイスに本拠地を置き、各界リーダーが世界的な問題に取り組む非営利財団)のグローバルシェイパーズコミュニティ(GSC)福岡支部の代表を務めたり、東アジア初のアショカ・フェロー(社会の諸問題に対して各自の専門性を活かして取り組む世界的ネットワークの会員)という称号を与えられたりしています。
世界経済フォーラムGSCでは、例えばオリンピックに出場したフェンシングの太田雄貴さんがスポーツを通した社会貢献を展開していますが、僕は各地のメンバーを繋ぐ、渉外のようなことをやっていますね。人と話すのが好きで、ネットワーキングが得意なんです。