日本での大学受験、そして大学生活
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スイス公文学園高等部(以下、KLAS)での充実した3年間を過ごして、帰国した私を待ち構えていたのは大学受験でした。KLASの卒業式は6月。そこから翌年の日本の大学受験までは予備校に通いました。小さい頃からの「医者になりたい」という漠然とした夢に向かって医学部の受験を目指していた私に、母が「おもしろい入試があるよ」と情報を持ってきてくれたのが、宮崎医科大学のユニークな入試方式でした。
残念ながらその入試方式は現在行われていませんが、当時は一定以上の学力プラス「高校3年間で何かを成し遂げた経験」がある子を積極的に入学させようという方針での入学枠がありました。国立大医学部合格がゴールになってしまって、そこで燃え尽きてしまう子も少なくない。そこで私のように「自分の好きなことをやってきた」学生たちの“伸びしろ”に賭けようという意図があったようです。
ただ、もちろん入学してからは厳しかったですね。医者の卵を育てる大学ですから、当然ながら進級はとてもシビア。6年で卒業できるのが6割程度と言われていました。大学での勉強は大変でしたが、私の場合は自分で希望して目指してきた分野だったので、それを苦には感じませんでした