マラドーナがくれたサッカーという夢
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僕がサッカーを始めたのは、小学4年生のとき。1986年のメキシコW杯で大活躍していたマラドーナを観て、本格的にやってみたいと思ったのがきっかけです。じつは元々はジャイアンツファンの野球好き少年でした。だから、相当マラドーナのインパクトが強かったんだと思います。
でも、小学校の卒業文集にはたしか「将来は医者になりたい」って書いたかな。ただ単に大きく出たかっただけだと思うんですけど(笑)。当時はまだサッカー選手が、プロ野球選手のように確立された職業のイメージではなかったんですよね。海外で活躍する日本人選手の存在さえも知らなかった。でも中学2年のころには、「日本リーグでサッカーをやりたい」と考えるようになりました。
うちの両親は「サッカーもいいけど勉強も大事にしなさい」という考えでしたので、サッカーでプロになるなんて「ありえない」と言われていましたね。僕自身も、テストでよくない点を取るのは悔しかったし、中学受験に抽選で落ちてしまうという経験もあって、「好きなサッカーもするけど、勉強もちゃんとしていきたい」と思っていました。