OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2016/02/05更新

Vol.029 WWFジャパン 橋本 務太さん  前編

「きっとできる」と思うこと
トライ&エラーを繰り返すことで
量は質に変わり、道が拓ける

橋本 務太 (はしもと むたい)
WWFジャパン森林グループ長。2000年英国ノッティンガム大学環境管理専攻修士課程修了。2004年WWFジャパン入局。海外プロジェクトのマネジメントを行うほか、企業による木材・紙の調達における森林生態系への配慮を目指し、企業コンサルティングも多数実施。

世界100ヵ国以上で活動している、パンダのロゴマークで馴染み深い環境保全団体、WWF(=世界自然保護基金)。日本でも40年あまり前にWWFジャパンが発足されました。同団体で働く橋本務太さんは、おもに森林資源の保全問題に取り組む森林グループ長。一筋縄ではいかない利害関係も絡み合うという、現在の自然環境保護をとりまく課題に、橋本さんは日々どのように向き合っているのか、うかがいました。

海外に目を向け始めた学生時代

私が進学した国際基督教大学(以下、ICU)は、文系・理系の区別なく学ぶリベラルアーツの教育をとり入れた大学だったので、理系だった私も、国際関係の授業をとっていました。そこで初めて「国際問題」に触れる機会がありました。世界の人口爆発の問題、難民の問題……その授業を担当した先生のお話にすごくリアリティがあって、感銘を受けたのを覚えています。

元々ICUを志望したのも、ICUが世界に目を向けていた大学だったから。当時、ゆくゆくは物理の道で海外の大学院に行きたいと思っていたんですよ。じつはまだその頃、飛行機にすら乗ったことはなかったのですけどね。結果、環境専攻の大学院で学ぶため、1年半イギリスへ留学。卒業後は環境コンサルタントとして働くようになりました。それからバイオマスエネルギーを普及するNGOに入り、WWFにたどり着いたのは30歳のときでした。

だから私は最初からこの道一本でやってきたわけではないのです。ただ、ひとつひとつ積み重ねたものは決して無駄にはならなかったな、と今あらためて感じています。サイエンスはWWFの活動の基礎。大学3年のときに文系へ転向しましたが、理系的なものの考え方を学んできたことは自分にとってプラスだったと思います。

身を置いた環境は変わっても、国際問題に関心を持ってからは、「社会に良いことをしたい」「その良いことをなるべく自分が良いと思うやり方で実行したい」という思いはずっと変わることはありませんでした。それはつねに両親から、「何をすべきかは自分で決めなさい」と言われて育ってきたのも大きいでしょう。探求心が強いといえば聞こえがいいですが、実際はこだわりが強くあきらめが悪い人間なのかもしれませんね。

WWFジャパンは今年で創設45年。活動領域も広がり、組織として目指すところも明確になってきたと思います。しかし、いわゆる新興国が経済発展を果たすにつれて、新たな資源問題も起こりつつあります。グローバル化による問題の複雑化に、WWFとしてどう対処するのか。“バランスよく持続可能な”消費活動を我々は促していかねばなりません。

 

関連リンク
WWFジャパン


 

 

後編のインタビューから

-橋本さんが仕事で大切にしていることとは?
-橋本さんが「この自然を残したい」と心から感動した場所とは?
-子育て中の親御さんへのメッセージ

後編を読む

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