OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2015/09/11更新

Vol.024 元サッカー日本代表 宮本恒靖さん  後編

好奇心は人生を切り拓く
なりたい自分を思い描き
逆算していまを全力で取り組む

 

宮本 恒靖 (みやもと つねやす)
1977年大阪府生まれ。同志社大学経済学部卒。10歳で本格的にサッカーを始め、1995年ガンバ大阪に入団。2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と2度のW杯でキャプテンとして日本代表を牽引した。2011年に現役を引退。引退後の2012年9月よりFIFAマスターに入学、2013年7月末に修了。現在、ガンバ大阪アカデミーのコーチングスタッフとして後進の指導にあたりながら、日本サッカー協会(JFA)国際委員、Jリーグ特任理事などを兼務する。

日本代表キャプテンとして、2002年日韓W杯などの大舞台で華々しい活躍をした元プロサッカー選手の宮本恒靖さん。現役引退後は日本人プロ選手としては初めて、スポーツに関する組織論、歴史、哲学、法律について学ぶ国際修士「FIFAマスター」を卒業し話題となりました。宮本さんはなぜ学び続けるのか?──そこにはサッカーに対する深い愛情がありました。

押しつけではなく子どもたちのアイデアを大事にして指導したい

© Athleteplus

FIFAマスターを終えてからは、どちらかというとオブザーバー的な活動が増えてきました。でも、そこでいま一度、自分の強みを誰にアウトプットできるのか、自分はどういうところにやりがいを感じるのか、ということをフラットに考えてみたんです。結果、もう一度現場に戻ろうと、ガンバ大阪アカデミーでコーチングスタッフの仕事を始めました。現在は中学1年生を教えていますが、身体が動くいまだからこそ、ダイレクトにデモンストレーションできると感じています。おそらく50歳になったときに身体で何かを伝えようとしても、それはなかなか難しいでしょう。

僕が子どもたちを指導するときに気をつけているのは、その選手が持っているアイデアを消さないようにするということ。たとえばプレーを止めてアドバイスをするときも、その動作の根底には何かアイデアがあったはずですから、「どうしてそのプレーを選択したのか?」ということをまずは聞くようにしています。その上で、他のバリエーションも提示します。

押しつけではなく、彼らが持っているオリジナルな部分を尊重しながら指導したい、といつも思っています。自分のことを尊重してくれているということがわかれば、子どもたちはのびのびプレーできますしね。いまはまだ試行錯誤の途中ですが、アドバイスをしたときの子どもたちの表情や発言を見て、自分の教え方が良かったのか悪かったのかを省みるのもまた、自分自身の学びになると思います。

以前、オーストリアの子どもたちと接したとき、彼らが積極的に発言してくることに驚きました。一方で、日本の子どもたちの場合はコーチの言葉を待つことが多い。たとえば「コーチ、これは◯◯ですか?」が日本の子どもたちの発言だとすると、オーストリアの子どもたちは「コーチ、僕は◯◯だと思う」。その積極性はサッカー選手のみならず、必要なことだと思います。実際にフィールドに立てば、監督の意見より自分たちの考えで進めなければならないことがたくさんあるからです。

忙しいときほど大切にしたいこととは?

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