日本発のコンテンツを世界に広げるお手伝いをしたい
![]() チリのアタカマ砂漠で丸紅が 大型チリ銅山への投資を決定。 保険手配のために現地出張した(42歳)。 |
インドネシアに来てみて、KUMONが思っていた以上にグローバルに展開していることに驚きました。ここまでとは思っていなかったというのが正直な感想です。それはやはり、KUMONの“Discipline(ディシプリン)”、つまり鍛錬の部分が、日本人だけでなく海外の人にも受け入れられる普遍的なものだからだと思うんです。
急成長を遂げているインドネシアですが、基礎学力や計算力、また自分で学習する習慣を身につけること、つまりディシプリンは、今後、非常に重要で必要とされる能力になると思います。インドネシアでの協働プロジェクトをきっかけに、KUMONという日本発の素晴らしいコンテンツ、フィロソフィーを世界に広げていくお手伝いができれば、公文式学習の経験者としてこれ以上うれしいことはないですね。
都内の私立中高一貫校を卒業後、大学は東京工業大学で経営工学を専攻しました。やはり、数字が好きだったんでしょうね。とはいえ理系に進んだものの、研究に没頭するよりは人と話すのが好きだったこと、海外への興味もあったことから、大学院には進学せず、総合商社に就職しました。
実は、私の社内キャリアは、商社の中ではちょっと変わっているんです。従来の総合商社は縦割りの事業モデルが中心で、入社後一貫して食糧をやる、化学品をやる、資源をやる、ということが多いのですが、私の場合、これまでの担当業務が多岐に渡っています。インドネシア赴任前は東京本社のヘルスケアメディカル事業を、その前はシンガポールで保険金融事業を担当していました。
物流や不動産も担当しましたし、最初の駐在地のアメリカ・マイアミでは中南米にコピー機を輸出していました。ですから、社内でも珍しく、ヘルスケアメディカル事業部と保険事業部というふたつの営業部長を経験しているんです。つまり、横に広くやってきたことが今、生きていると思っています。