OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2016/07/08更新

Vol.034

米国農務省 農務スペシャリスト
倉井 友寛さん  前編

目標に向かって
惜しまず努力をすれば
自分の可能性は広げられる

倉井 友寛 (くらい ともひろ)

三重県生まれ。1998年、スイス公文学園高等部卒業後、カナダ・クイーンズ大学へ進学。アメリカ・コーネル大学大学院修士課程、東京大学大学院博士課程修了後、東大の研究職を経て、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)へ。現職は、米国農務省に勤務する農務スペシャリスト。

多感な10代を海外で過ごしたことをきっかけに、国際的な課題解決のために貢献したいと視野を広げた倉井友寛さんは、グローバル化する食糧問題や農業政策のフロントランナーとして奔走しています。「スイス公文学園高等部」での学びが、その後の人生を大きく変えたという倉井さんの、「世界から飢餓を無くし、おなかいっぱいになる感覚を世界中の人々に味わってほしい」という壮大な目標の源流を探ります。

スイス公文学園高等部で感じた
「慣れる」ことの大切さ 

倉井友寛さん

スイス公文学園高等部(以下、KLAS)に行きたいという思いは、その存在を紹介された10歳の頃からうっすらとありました。両親は子ども特有の一過的な願望だと思っていたみたいですけどね(笑)。私の場合、インドネシアに住んだことで海外生活への抵抗感もなく、むしろ更なる異文化への興味や探究心も後押ししていたかと思います。

実際に今振り返ってKLASで最も良かったのは、多文化、多言語、多人種という海外環境に「慣れる」ことができたこと。外国人と接しても違和感を感じなくなるような環境やプログラムだったことがよかったです。「慣れ」を覚えたことで、現在でもアウェイであるといった環境要因によって自身のパフォーマンスが低下するということはないですね。

またヨーロッパという土地柄、さまざまな文化に直接触れ、その空気を肌で感じる経験ができたというのも、今に生きる貴重な経験でした。こういった異文化経験は、特に新しい出会いの際にお互いの距離を縮めるコミュニケーションツールとしても大変重宝しています。例えば、われわれ日本人も旅先で出会った外国人に「日本行ったことあるよ」、「東京のどこそこ知ってる」などと言われたら急に親近感が沸きますよね。

「慣れる」という意味ではKLASの先生方も多様なバックグラウンドをお持ちでした。私の在籍時のKLASの先生方の出身地は、覚えているだけでもアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、スイス等々。同じ英語でも、それぞれが違った発音や表現をされるので、今思えば良い訓練になったと思います。

私の場合、高校3年の時にホームルーム担当だった先生の影響が大きいように感じます。彼は生粋の英国人でしたが、日本に対する理解が深く、生徒が話す“ジャパングリッシュ”を汲み取ってくれる方でした。公私にわたっていろいろとサポートをしていただいたためでしょうか、現在勤務する米国大使館でも「どうして君はそんなにイギリス英語なんだ?」とよくからかわれます。その先生に言わせたら「まだまだ」と言われるでしょうけどね(笑)。

英語はKLASで学び、「慣れる」重要なものの一つですが、何も授業だけで修練するものではないといったところもKLASらしいところでしょうか。例えばKLASではミュージカルのプログラムがあるのですが、その担当だったカナダ人の先生はコルクを噛んで行う発音練習を導入していました。ご想像の通り、英語に限らずコルクを噛むと発声しづらくなります。そのため舞台からしっかりと観客の方々に伝えるためには、よりはっきりと口と舌を動かさなければなりません。この練習をくり返すと、おのずと口と舌の動かし方を覚え、発音の矯正が行えるという訓練で大変役に立ちました。今でも時折実践している方法の一つです。このようにそれぞれの先生が、先生方の個性と経験を最大限に活用し指導をしてくださっていたのだと感じます。

後編を読む

関連リンク
米国農務省(United States Department of Agriculture)
米国農務省日本代表事務所 (USDA Foreign Agricultural Services Japan)
国際半乾燥作物研究所 (International Crops Research Institute for the Semi-Arid Tropics; ICRISAT)
スイス公文学園高等部


 

倉井友寛さん  

後編のインタビューから

-今の道を目指すようになったきっかけ
-グローバルに仕事をするとは?
-子どもたちへのメッセージ

後編を読む

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