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OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2015/11/13更新

Vol.026

全国カヤネズミ・ネットワーク代表
畠佐代子さん  後編

自分のできることを
一つひとつ積み重ねることで
大きな答えが見えてくる

畠 佐代子 (はた さよこ)

京都府出身。全国カヤネズミ・ネットワーク代表/博士(環境科学)。河川や里山の野生生物の保全に、研究と市民活動の両面から取り組む。滋賀県立大学環境科学部で環境動物学の非常勤講師のほか、東京大学空間情報科学研究センターの客員研究員を務める。著書に『すぐそこに、カヤネズミ 身近にくらす野生動物を守る方法』(くもん出版)など。

身近な野生動物を守りたい―― そんな一途な思いで「全国カヤネズミ・ネットワーク」を立ち上げた畠佐代子さん。体長はわずか6センチほど、体重は10グラムにも満たない程度、オレンジ色の小さな小さなカヤネズミは、自然環境の変化や開発の波に押されてその姿を消しつつあるといいます。小さな命の尊さ、そして研究に保護活動に、畠さんを突き動かす原動力についてうかがいました。

勉強したい気持ちに年齢は関係ない

全国カヤネズミ・ネットワーク代表 畠佐代子さん

結婚して一度仕事を辞めまして、再就職したのが大阪市の外郭団体でした。そこでは放課後の教室を使って子どもたちに伝統の遊びを教えたり、勉強を見てあげたりしまし た。その中で私はネイチャーゲームを企画したり、自分自身も野外活動に参加したり……やっぱりどこかで「野生動物」を引きずっていたんでしょうね。このままこの仕事を続けるか、せっかく教員免許があるのだから教員の道を再び目指すか、ずっと悩んでいました。

そんな時に夫が、「本当にやりたいことをやったら」と言ってくれたんです。夫は私が小さい頃から野生動物を守りたいと思っていたことを知っていました。当時私は25歳。大学に入り直すには年齢が行き過ぎていると躊躇する私に、「勉強したい気持ちに年齢はないよ」と背中を押してくれたのも夫でした。それで、「3年がんばってダメだったら諦めよう」と。外郭団体の仕事を続けながら受験勉強を始めたんです。

もちろんそんなにうまくはいかなくて、大学受験には二度失敗。約束の3年目の年になって、「もう今年で最後だし、思い切って色々な先生のところに話を聞きに行こう」と、野生動物の研究をしている先生を調べて訪ねてまわりました。

そして哺乳類の研究で有名な大阪市立大学に行ったときに、思いもよらないことを言われたんです。「君、大学院受けたらいいじゃない?」。びっくりしました。大学院を受験できるということ自体知らなかったから。もう一回勉強し直すというのは、イコール大学に入り直すことだと思い込んでいたんですね。でも私は文系出身だし、いきなり大学院って……と迷っていると、先生が「やってみないとわからないよ。落ちるときは落ちるし」って。そこで急きょ大学院受験に切り替えて、何とか合格することができました。夫に背中を押してもらい、先生にヒントをもらい、私の人生は新たなスタートを切りました。

生態研究から見えてくる保護活動の形

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