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Vol.488 2023.07.25

公文書写-仕事との両立

手書き文字で深まる人との

KUMONは、学び続けることで自らの可能性を広げ、夢や目標を実現する力を身につけることができる、さまざまな学びの機会を提供しています。
今回ご紹介する消防士のTさんが公文書写教室に入会されたのは2020年。間もなく始まったコロナ禍では、職業柄、緊張が続く毎日が続いたそうですが、その間も教室はほぼ休むことなく通い続け、現在も学習を継続されています。
仕事と学習を両立されているTさんに、学習する中で感じていることや実生活で活きている学習の成果などをお聞きしました。

目次

    消防士の仕事を選んだ理由

    人の命を救う最前線に立つ消防士になることは、小学生の頃からの夢でした。世の中には命を救う仕事はたくさんありますが、危機的状況に陥った時、即座に助けを求める人のもとに向かい、手を差し伸べられるのはこの仕事だと思ったのです。命を救うため、命をつなぐために、常に冷静に行動する消防士の姿は、ずっと私の憧れでした。

    先生とのご縁に導かれ

    もともと、ていねいに書いても文字が右上がりに傾く癖があり、自分でもずっと気になっていました。2019年12月に消防士として配属されましたが、お世話になっていた仲のいい先輩が、休憩室で新聞の折り込みチラシを見て、「公文書写というのがある。習いに行ってみたら」と勧めてくれたのが直接のきっかけです。

    早速、近くの公文書写教室をインターネットで調べ、その日の夕方に電話をしました。初めて先生とお会いした際、先生から「あのときの方ですね!」と言われ驚きました。以前、近所でランニング中、先生の車が側溝にはまって動かなくなっていた時にお話ししたことがあったのです。これもご縁だと思っています。

    書写を学習して気づいたこと

    公文書写-仕事との両立
    ペン習字の学習教材

    最初はペンの持ち方が悪く、力の入れ方もわかりませんでした。また、文字を早書きするため、筆順が理解できていない文字もありましたので、一から始める気持ちで取り組みました。
    文字というのは不思議なもので、体調やメンタルが大きく影響します。ペンを握った瞬間、「今日はいつもと感じが違うな」と、その日のコンディションがわかる時もあります。心が乱れていると文字も乱れ、穏やかであればあるほど手とペンが一体となり、楽に文字が書けるのです。

    確実に力をつけたいので、先生には、4回5回と復習をお願いして、自分が納得いくまで学習しています。仕事の疲れが抜けない時など、教室で睡魔に襲われることもあり、仕事との両立は大変ですが、なるべく休まずに頑張っています。継続することが何より大切だと考えています。
    また、公文書写教室では、小学生の子どもたちがいる時間帯に学習することが多いのですが、いつも子どもたちからパワーをもらっています。

    手書き文字で夫婦・同僚との絆

    公文書写-仕事との両立
    奥様への手紙

    以前は文字を書きたいと思っても自分の字に自信がなく、ためらうことが多かったのですが、公文書写教室に通い始めてからは、さまざまな場面で「書きたい」という気持ちが強くなっています。
    2022年の10月に結婚しました際、発送する結婚式の招待状が、夫婦合わせて約80通になったのですが、気持ちを込めて、宛名はすべて手書きで書きました。その頃には憧れだった筆ペンにも挑戦していたのです。人生の大切なイベントでこれまでの学習の成果を活かせたことは、忘れられない思い出になりました。

    また、その年末に職場での異動がありました。その時、3年間お世話になったチームの方々18名に、感謝の気持ちを伝える手書きのメッセージをお渡ししました。同僚から「こんなことは消防人生で初めてだ」と言われて、とても喜んでいただきました。
    そして、夫婦で手紙を交換することもあります。直接口に出して感謝の気持ちを伝えることもありますが、定期的に手紙を書いているのです。書いていると、感謝の気持ちが一層湧いてきます。文字にして視覚として見えているからでしょうか。それが夫婦円満の秘訣になっているのかもしれません。「手紙を交わすたびに愛が増しています」と妻が言いますが、本当ならうれしいですね。

    仕事でも活きる書写力

    公文書写-仕事との両立

    職場では、ちょっとした付箋やメモのメッセージでも、「これ、誰が書いたの?」とほめられることが多くなりました。やはり、気持ちのこもった美しい文字で書かれていると、皆さんうれしいようですね。仕事柄、揺れる救急車の中で書類を書くことがあるのですが、そんな時でも読みやすい文字が書けるようになるといいなと思います。
    今後も学習をずっと続けて、行書でかっこよく手紙が書けるようになりたいです。

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