OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2020/07/10更新

Vol.070

文化遺産コンサルタント
佐々木義孝さん  前編

今の環境でしか出来ないこと」から
「その環境で自分が夢中になれること」
探して、実践していくと、道は開けてくる

佐々木 義孝 (ささき よしたか)

埼玉県生まれ。都内の中高一貫校に進学するも一転、高校からスイス公文学園高等部へ。卒業後は秋田県の国際教養大学国際教養学部で学ぶ。大学と自治体による共同の地域創生事業のプログラムなどに参加、歴史ある地域の特徴を活かした地方再生に関心をもつ。卒業後はギリシャにて、ケント大学(イギリス)・アテネ商科大学(ギリシャ)合同修士課程の文化遺産管理(Heritage Management)を専攻。修了後、民間の環境アセスメント企業に就職。文化遺産コンサルタントとして活躍中。

文化遺産関連のコンサルタントとして、国内外を飛び回っている佐々木義孝さん。世界遺産委員会に出席して、英語などによる審議内容を日本語でまとめて報告書を作成するなど、語学力を活かしつつ、関心を寄せていた文化遺産に関わるお仕事をされています。スイス公文学園高等部(KLAS)の16期生である佐々木さんは、「KLASに行かなければ出合えなかった仕事」と振り返りますが、中高時代は英語が不得意で、将来どのような職業に就くのかもイメージ出来なかったとか。いかにして苦手を克服し、「面白い」と思うことに携わる仕事にたどり着いたのか、KLASでの生活の様子を含めてうかがいました。

ヨーロッパに憧れてKLASへ進学したが

佐々木義孝さん

地元の小学校を卒業した後は、都内の中高一貫校へ進学しました。通常はそのまま付属の高校に進みますが、結果的にスイス公文学園高等部(KLAS)への進学を決めました。

当時、ヨーロッパに対して強い憧れがありました。特にイギリスに強く惹かれていました。小学生の頃、くもん出版の「シャーロック・ホームズ」の漫画を読んだのですが、同時期にテレビでもドラマが放映されており、そこで描かれていた19世紀末ロンドンの世界観に魅了されました。それをきっかけとしてイギリス関連の書籍を多く読むようになり、そこで出合ったのが、林望さんのエッセイ『イギリスはおいしい』でした。現地での体験を自分なりに咀嚼して、感じたこと・考えたことをわかりやすく、またユーモラスに描く文体には大きな影響を受けたと思います。そのようなことから、イギリスやヨーロッパに行ってみたいという思いが強くなっていきました。

ただ皮肉にも、当時英語には強い苦手意識がありました。英語を聞き取ることはまだできたのですが、文法が壊滅的で、英語の文章を読み、内容を理解することができませんでした。なので、なるべく英語に関わらないように生きていこうと思ったのを覚えています。ただ、「英語はできた方が絶対良い」という周りの大人、先生、友人の意見もあり、中学生ながらに悩んでいました。そのような時に公文の先生から紹介を受けたのがKLASでした。

「イギリスではなくスイスだけど、同じヨーロッパ圏だし、行けば楽しいだろう」という思いや、英語が使えるようになるカリキュラムにも魅力に感じ、あまり悩むことなく受験を決めました。両親は、「とりあえず受験して、受かったら考えよう」と言ってくれました。卒業後の進路がよく分からないことや学費などを考えると、自分が同じ立場で同じように言えるかは分かりませんが、否定せずに背中を押して貰ったことはありがたかったです。

そして無事に合格し、期待に胸を膨らませて旅立ちましたが、初日の第一印象は、「とんでもないところに来てしまった」でした。考えてみれば当然です。元々憧れていたのはロンドン、パリ、ベルリンなどの華やかな都市でした。KLASがあるスイス・レザンは人口4,000人未満の村で、山の中腹にあり麓の町まで登山列車で30分と、それとは正反対の環境でした。KLAS卒業生・保護者の間ではその環境を揶揄して「陸の孤島」と言うこともありますが、まさに孤島に流れ着いたような焦燥感を感じたのを今でも覚えています。

      後編を読む

関連リンク

スイス公文国際学園高等部(KLAS)公式サイト
スイス公文学園高等部(KLAS)の3つの柱 |KUMON now!
スイス公文学園高等部 |KUMON now! 


 

佐々木義孝さん   

後編のインタビューから

-発想の転換によって見えてきた世界とは
-今の仕事につながる出合いとは
-佐々木さんの大事にしていること

後編を読む

 

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