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KUMONグループの活動  2015/09/08更新

Vol.102

スイス公文学園高等部  

「地球人」を育てる、
創立25周年を迎えた
スイス公文学園高等部(KLAS)
スイスの山の上から世界へ飛び立つ!

今夏、AERAムックシリーズ(朝日新聞出版)より、高校版としては初となる『スイス公文学園高等部 by AERA』が刊行されました。スイス公文学園高等部からは、これまでに多くの卒業生が「世界へ」巣立っています。中学までは日本で英語教育を受けてきた生徒が3年間でめざましく成長するという、本書にも描かれているKLASの特徴ある教育を紹介します。

思春期の若者が自立していく。その変化と成長のプロセスとは

  校舎からアルプスの名峰ダン・デュ・ミディを望む

スイス公文学園高等部(Kumon Leysin Academy of Switzerland:略称KLAS)は、公文式創始者・公文公(くもん とおる)の「海外に学校を作りたい」との志のもと、1990年にスイス・レザンに開校しました。今年創立25周年を迎えたKLASでは、開校当初から国際的な人間教育を実践しています。

KLASの生徒からは、しばしば「小学校、中学校と日本の公立に通っていた。周囲は皆、当たり前のようにそのまま地元の高校に進学する。自分もそうするとばかり思っていた」といった話が聞かれます。ある生徒は言います。

「あるきっかけでKLASを知り、“ここだ”と思い、おもいきって飛び込みました。KLASには新しい経験ができるチャンスがたくさんあります。はじめは自信がなくても“とにかくやってみよう”とチャレンジしていくうちに、物の見方が変わっていきました。今、大学の進学先を“どの国にしようか”と考えています」。

高校生という、まさに思春期まっただ中の複雑な年頃。中学生のときまでは地元意識が強く、「英語はむしろ苦手だった」とすら言う彼ら。いったいKLASでどのようなプロセスを経て、海外の大学をめざすまでに変化し、自立していくのでしょうか。

「地球人を育てる」KLASの教育の3本柱 “高いレベルの英語教育”“世界で活躍できる力を養う国際教育”“寮生活を中心とした人間教育”

5月にエーグル城で挙行される卒業式。
ここから世界へ飛び立っていく
カフェテリアの日替わりのメニューの一部。
シェフが腕によりをかけた栄養満点の料理に
生徒たちの笑顔がはじける

生徒の成長のプロセスの一端をあらわす、KLASの日常を少しご紹介します。

朝8時――窓いっぱいに広がる雄大なアルプスをバックに、生徒たちの1日の授業が始まります。英語の授業は、ネイティブの教師によってすべて英語で行われます。授業は一方通行の講義型ではなく、頻繁にやりとりを行うコミュニカティブな双方向型。息もつかせぬ英語の応酬に、思わず英語が口をついて出てきます。英語の授業の他にも、美術や情報など英語で学ぶ科目が、学年が進むにつれて増えていきます。

校内では掲示物や放送など、目にするもの、耳にするものはすべて英語。7月の入学当初は、英語が読み取れない、聞き取れなかった新入生たちが、日常的に「読む」「聞く」「話す」「書く」の練習を豊富に行うことで、やがて「習う」というよりも「慣れる」ように、使いながら英語を身につけていきます。

授業以外でも、オランダ・ハーグで行われる模擬国連、夏休みにイギリスやアメリカの名門大学の講義を受ける特別プログラム、地元の人々を招いての英語ミュージカルや文化祭、ヨーロッパの国々を訪れる数々のトリップなど、体験できる英語活動には枚挙にいとまがありません。

また、スイスはヨーロッパの十字路ともいえる恵まれた立地に位置しています。そのため生徒たちはスイスのみならず、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア…と、多くの文化や社会に日常的に触れることができます。多様性の中で暮らしているといっても過言ではありません。

加えて彼らを成長させるのは、「異国での日々の寮生活」そのものでしょう。異なる学年のルームメイトたちと生活をともにする中で、互いに影響を受けながら、多くのことを学びます。学校のモットー「Respect Others」の言葉通り、他者を尊重する姿勢を身につけながら、翻って自らをみつめ、自立が促されていきます。

そして、彼らが安心して物事にチャレンジできる背後には、彼らのすべてを受け入れ、支え、勇気づけるKLASの教職員たちの存在があります。生徒一人ひとりが描く未来のためには惜しみなく応援の手をさしのべます。教職員たちの思いは「世界のどこででも生きていける人間になってほしい」。生徒たちはこうした1日1日を積み上げながら、いち早く、成熟した大人に成長していくのです。

多彩な進路と、学力のベースとなる公文式学習

自分の目標に向かって公文に集中!

生徒たちの学力のベースとなる、正課として行われる公文式学習もKLASの特徴のひとつです。入学時には英語力が十分でなかった生徒も、公文式の学習で基礎を固めることにより、その後の学校生活において目を見張るような英語の伸びをみせるようになっていきます。10年生(日本の高1)は数英国の3教科、11年生は2教科が必修となっています。12年生になると学習は任意となりますが、多くの生徒が自らの意思で継続します。公文式学習のめざす最も高いレベルまで進む生徒も少なくありません。

身につけられるのは英語だけではありません。スイスには州ごとに定められた4つの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)があります。レザンはスイス西部のフランス語圏に位置し、一歩学校を出るとフランス語が飛び交う環境です。入学前からフランス語に興味を持ち、公文式のフランス語教材を熱心に学んで「KLASですっかりフランス語にはまってしまった」という生徒もいます。

生徒たちの成長を裏づけるように、卒業生の進路は実に多彩です。分野の幅広さはもとより、日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア…大学卒業後にさらに異なる国へと赴くことも。ここには、大学合格をゴールとするのではなく、その先の自分の姿を描き、そのためには国境を意識せずに進む道を考えようという思考が根底にあるのです。

 

新刊のお知らせ

本校の渡邉博司校長がKLASの教育を詳しく著した書籍が刊行されました。
『英語で学べば世界が見えてくる ―スイス公文学園高等部の英語―』 著者/渡邉 博司
くもん出版 定価:1200円+税

推薦のことば

上智大学特任教授・言語教育センター長
吉田研作氏

KLASはスイスのアルプス山脈にある風光明媚な小さな町、レザンにあり、日本の高校生の国際化、グローバル化に大きく貢献しています。英語による授業を中心に、課題解決型授業や少人数教育、さらには、スイスやヨーロッパ旅行をはじめ、高校生に様々な国際的な経験をつませ、正に、今後の日本を背負って立つ国際人の教育に専念している素晴らしい学校です。

 
 
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