OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2019/11/29更新

Vol.065

弁護士・薬剤師・弁理士
中村智広さん  前編

一つひとつ積み重ねた結果、今がある
枠にとらわれず好奇心をもち、
学び続けて前進しよう

中村 智広 (なかむら ともひろ)

1982年、和歌山県生まれ。12歳で親元を離れ、神奈川県の公文国際学園で中高生活を送る。京都大学薬学部在学中に、行政書士、宅地建物取引主任者の資格を取得。大学卒業時に薬剤師国家試験に合格し、京都大学大学院薬学研究科へ進む。その後、法律家をめざして神戸大学法科大学院に進学、司法試験合格を経て弁護士に転身。現在は主として医療・知財分野を扱う弁護士として活躍中。両分野の専門知識を活かし、産官学の医療研究開発に関する適正調査や法的助言なども行う。

弁護士・薬剤師・弁理士などの資格をお持ちの中村智広さん。大学・大学院で薬学を学んだ後、法科大学院へ進み、医薬やヘルスケア分野に詳しい弁護士として活躍されています。華やかなキャリアをお持ちですが、これまでも現在もやはり壁はあったそう。それを突破できたのは、「目標を設定し、達成して前に進む。悩んだら常に基本に立ち返る」という、公文式で身につけたスモールステップの積み重ねのおかげだといいます。現在のお仕事だけでなく、生き方そのものにも公文式での学びが影響しているという中村さん。幼少期を含め、学びや仕事への思いなど、過去、現在、未来を語っていただきました。

思考プロセスの基本は公文式で身につけた

中村智広さん

公文式は小学校低学年までは楽しみながら進められました。しかし、高学年になると難易度が高くなります。当時好きだったテレビ番組があり、それを観たくて早く終わらせたかったのですが、なかなか終わらない。解けない悔しさや帰宅できない悲しさから、トイレで泣いたことが何度もありました。それでも苦労して問題が解けた時の大きな嬉しさや達成感、そしてどんな時も自分を信じて励ましてくれた両親や公文式の先生の存在を糧に、何とか続けていくことができました。あとは、表彰されて楯をもらったり、進度上位者のつどいに参加したりと、目に見える成果が出るのも良かったです。そういった成果を出したい、それを手にできずここで負けたら本気で悔しい、何とかがんばろうと、くじけそうな気持ちを奮い立たせることができました。負けず嫌いな性格もプラスになったのかもしれません。

公文式の教材は、簡単なものから難しいものへ、基礎的な問題から徐々に応用的な問題になっています。また、応用問題は基礎的な問題の中に必ずヒントがある仕組みになっています。こうした問題を解き続けることで、「目標を設定し、達成する。これを継続して成果を積み重ね、前に進んでいく」という力が身につきました。また、一筋縄では解けないような応用問題を解決するために、「常に基礎に立ち返る」という思考プロセスも、自然に身につきました。このサイクルは今でも習慣となっていて、仕事や生活に大きくプラスになっています。私の生き方そのものが、スモールステップの積み重ねといえるほどです。

そして、つらい時期を、両親、そして公文式の先生の力を借りながら乗り越えてきた私自身の経験から、私は「公文式はチームである」と考えています。単に教材を解いていくだけではなく、その過程で、周りに支えてもらいながら努力することそのものを学んでいけるのではないかと思うのです。ですから、親はもちろん、公文式の先生も、通っている子ども一人ひとりの力を引き出す、とても大事な役割を担っていると思います。たとえて言うなら、子どもというプレイヤーが困難にぶつかったとき、親はサポーターとして、子どもが「できること」に目を向けさせたり、時には一緒に苦しんだりする。そして公文式の先生は、プレイヤーの様子を見ながら適切な課題を出し、その子をさらなる高みへと導く、監督のような位置づけだ、と思います。

中学・高校時代は、親元を離れ、神奈川県にある公文国際学園で学びました。きっかけは、小5のときに参加した公文式の表彰会場がこの学校だったことです。当時は開校間もなくて、これから自由に学校をつくっていこうというところに将来性を感じ「この学校に行きたい!」と強く思いました。夢いっぱい胸いっぱい、ワクワクしながら入学式を待ち望んでいました。

ところが入学式の帰り、両親が涙を流しながらタクシーで帰る様子を見て、「あ、今日から両親とは離れて暮らすんだ」と、急に寂しくなって……。どれだけ両親の存在、注いでくれた愛情が大きかったか気づかされた、忘れられない出来事です。ただ、この6年間で広がった視野が今の自分を作っているとも思うので、断腸の思いで自分たちのもとから手放し、寮生活をさせてくれた両親には、今でも感謝しかありません。

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関連リンク
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中村智広さん  

後編のインタビューから

-弁護士を目指すようになったきっかけとは?
-壁を乗り越えるポイントとは?
-子どもたちへのメッセージ

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