飼い犬と一緒におふろに入るほどの動物好き
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日本に戻ってからは図書館によく連れて行ってもらいました。絵本専門店でいろいろな絵本を買ってもらったり、絵本を題材にしたミュージカルに連れて行ってもらったりと、絵にはかなり親しんでいました。
一方で動物が好きで、インコや金魚、捕まえてきたカエル、イモリ、ザリガニなど、いろいろな生き物を飼っていました。幼稚園のときから動物図鑑を見るのが大好きで、はやりのアニメには目もくれず、図鑑を見ながら動物を描くような子どもでした。
小学五年生のとき、「この子だ!」と思ったゴールデンレトリバーが家族になりました。「ももちゃん」という名をつけて、いっしょにお風呂に入ったり、犬小屋に入ったり(笑)。ちなみにペンネームの「ももろ」は、この「ももちゃん」からとりました。
そんなふうに動物好きだったこともあり、私が描くのは人間より動物のほうが多いんです。人間は性別や着ている服などで意味合いが変わってきますが、動物はストレートに「楽しい絵なんだよ」ということが表現できるので、自分に向いていると思います。もともと動物好きだから動物を描いている、ということのほうが大きいですが。
なかでも好きでよく描くのは、くまです。体が大きいわりに耳が小さいところ、ふかふかしているところ、そしてじつはけっこう動ける動物なので、ポーズもいろいろ描けるのがお気に入りの理由です。絵本に一番出てくる動物だと思うので、いろいろな人に親しみやすさを感じてもらえるかな、とも思っています。