教師をしている友人との再会が事業のヒントに
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私が立ち上げた「センセイノート」は、学校の先生方がオンライン上で情報共有できる場所です。これまで学校の先生の情報共有は、ローカルな勉強会や職員室内と限定的でした。最近は、先生方が多忙になってきていて、職員室での会話も減ってきています。そうした先生方が、携帯電話やスマートフォン、パソコンから気軽に情報収集したり、ほかの先生のノウハウを学べたりできるサイトを運営しています。
教育に興味があった私は、大学卒業後、大手教育企業に入社しましたが、1年半くらいで退職しました。その頃、理科教員をしている高校時代の同級生に会う機会があり、学校や先生の現状を聞いていくうちに、先生をサポートするのはどうかと着想したんです。
そもそも私が教育に興味をもったのは、高校時代に3年間独学で受験勉強をしていた体験が背景にあります。どれだけ自分が伸びるのか、自身で実験したところ、ものすごく伸びたのです。私はそれまでの「みんなに合わせる」学校教育にストレスを感じていましたが、自分に合うやり方でやれば、人間の能力は伸びるんだと実感したんです。「これは、自分と同じように伸びる人がいるはずだ」と感じました。
ちなみにそのときやったことは、読書と過去問をひたすら解くことです。読書は新書系を中心とした書籍、新聞は一般紙、経済紙、英字新聞の3種類、それに経済系の雑誌を何種類か読んでいました。自分で考えて実行したことですが、両親は本に関しては惜しまず購入してくれたので、ありがたかったです。
当時たまたまテレビが壊れたこともあり、3年間テレビも見ず、ラジオだけで過ごしました。それまではテレビが大好きで一日中ずっと見ていたのですが、「実験だ」と思ってチャレンジしました。