習い事のアルトサックスの
師匠からの一言が転職を後押し
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大学は社会学専攻に進みました。この頃は「社会の仕組み」や「人と社会」に関心があり、ジャーナリストに憧れていたんです。大学2年生の時、初めての海外旅行で2週間ほどシルクロードをまわって世界の広さを実感したり、その後アメリカの大学に短期留学した経験から、「就職後も世界への目線を失いたくない」と感じました。
結果的に外資系金融機関に4年間勤務し、社会人としての基礎や仕事の進め方を徹底的に叩き込まれました。ここでは企業の合併吸収の提案書作成などを担当し、事業運営のポイントを学ぶことができました。「企業ニーズの見極め」が必要な今の仕事にも役立っていると感じます。
仕事は好きでしたが、とにかくハードで忙しい。深夜まで仕事をする毎日だったこともあり、結婚を機にいったん退職しました。その後、子育てが一段落した頃、いくつかの外資系企業勤務を経て、2014年に国連UNHCR協会に転職しました。
なぜ、国連UNHCR協会に移ったかというと、趣味で続けているアルトサックスの師匠の一言に背中を押されたのがきっかけでした。仕事の話をしたら「あなたはずっと、お金持ちをもっとお金持ちにするための仕事をしてきたんだね」と言われたんです。より根源的なところで、「人の役に立つ仕事がしたい」と思いつつ、行動できていなかった私にとって、この言葉はずっと心に引っ掛かることになりました。そんなある時、国連UNHCR協会が、「企業向けの支援呼びかけの担当者」を募集していることを知り、応募したんです。
関連リンク
国連UNHCR協会
第12回UNHCR難民映画祭公式サイト
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後編のインタビューから -外資系企業と国連UNHCR、仕事をする上でどちらにも共通することとは? |