海外では誰もが小さな親善大使になる
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私が小さい頃から父にずっと言われていたことがあります。それは「どんな子どもでも、日本の親善大使であることを忘れてはいけない」ということです。6歳のときに住んでいたスコットランドをはじめとして、私たち家族が行くところは、まだ日本人に会ったことがない人が多いところでした。そういう場所で、「日本人って変わってるな、と思われてもいいの?」と言われていました。今も、自分が出会う外国の方には、日本の良いところを伝え、ファンになってほしいと思いながら交流をしています。
両親は、今思うとだいぶユニークな子育てをしていたかもしれません。たとえば、小さい頃「学校に行きたくない」と私が言うと、「じゃあお母さんも習い事を休もうかな」と言って、ふたりで遊びに行ったこともありました。
大人になってからこのときのことを聞いてみたら、母は「子どもは子どもの世界で頑張っているんだから、たまにはそんな日があっていいんじゃないの?」と言っていました。なお、両親はお稽古ごとでも何でも、何かを決める時には「何がしたい?」「どうしたい?」と、子どもの私にも必ず意見を聞いて、尊重してくれました。