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Vol.041 2017.02.10

プロゴルファー 武尾咲希さん

<後編>

一打一打積み重ね
高みにつながるから
「結果」に至る「内容」を大切に

プロゴルファー

武尾 咲希 (たけお さき)

福島県出身。プロゴルファー。アマチュア時代は『ふくしまジュニアオープン』『福島ジュニアゴルフ大会』『東北高等学校ゴルフ選手権』『東北女子アマチュアゴルフ選手権』など数々の大会で優勝を重ねる。2015年プロ転向。昨シーズンは、マンシングウェアレディース10位T、伊藤園レディース7位Tなどの成績。公文では小2から中3の間、算数・数学、英語、国語を学習。

ジュニア時代から数々のアマチュア大会で類まれな実力を発揮してきた、女子プロゴルファーの武尾咲希選手。若手有望株の一人である彼女は、2015年のプロ転向を機に大学中退を決断するなど、まさに今ゴルフに情熱の全てを捧げています。そんな武尾選手が見据える夢、そして未来について伺いました。

目次

自分で決断してその結果に対して
自分で責任を持つスポーツ

武尾咲希さん

ゴルフというスポーツは、本当に自分との戦いです。自分で決断して、その結果に対して自分で責任を持つ。それこそがゴルフの魅力だと思います。状況判断と決断力が養われる。そしてゴルフを通じて年齢を問わず、たくさんの人とお会いすることができます。それもとても楽しいです。

私は飛距離が出るタイプの選手ではありません。そんな私がゴルフをする上で一番大切にしているのは「結果」に至るまでの「内容」。まず気持ちの波を作らないことですね。そして飛距離よりもショットの精度を武器にしているので、バーディーをたくさん取れるような攻めのゴルフになっているか。どこからもパーを拾っていく粘り強いゴルフができているか。それは結果よりも気にするところです。

一打でも少なく……というのが私の目指すゴルフ。最後まであきらめず、一打一打を大切にするゴルフです。突然高いレベルに行けることはなくて、やっぱり積み重ねるしかないですね。逆に言えば、積み上げていけば前に進めるということ。そういうところは公文にも通じるのかなぁと思っています。また、公文ではミスをなくさない限り先には進めませんよね。だから集中することが大事で、その部分もゴルフにつながっていると思います。

気分転換もその都度しますよ。私、アイスクリームが大好きで、それを食べると「ご褒美~」ってリラックスできるんです。あとは温泉!温泉に入ってぼーっとしているときが何より幸せ(笑)。プロになって1年目は連戦の移動で疲れがたまってしまったんですけど、最近はうまくそういう時間を作ってオンとオフの切り替えを大事にしています。

武尾さんの夢とは?

賞金女王になって、地元の方に恩返ししたい

武尾咲希さん

「東京オリンピックに出る」というのが、今の私の夢であり目標です。そのためにはその前年までに賞金女王にならないと。ゴルフはどんなにうまい選手でも予選落ちすることがあるようなスポーツ。それくらい、そのときの調子に左右されるスポーツなんですけど、安定して成績を残しているという証が「賞金女王」なので、やっぱり特別ですね。

ジュニアの頃から地元の方が本当に応援してくださいました。賞金女王になって、地元の方に恩返ししたい。バーディーを取ったときに一緒に喜んでくれる人がいるって、本当に嬉しいことです。いつも皆さんの後押しを感じながらゴルフをしています。

夢を現実にするために、私が大事にしていることは「自分でよく考えること」。コーチにアドバイスをもらう前に、プレーの良かったところ・悪かったところを自分で振り返り、練習をして、解決できなかった時にコーチを頼りにするようにしています。自分の頭で考えないと、アドバイスが自分のものにならない気がするんです。

私は自他共に認める“頑固でマイペース”。勉強でも「本当に解けない」って思うまでは解答を見たくないというようなタイプです。一方で、小さい頃から何をするのものんびりで、あまり小さいことは気にしない性格でもあります。だから、たとえ私と一緒にまわる選手が、一打の飛距離を遠くに飛ばす人であっても、それにはあまり影響を受けません。あまり周りを気にしないでいられるんです。これからも自分のペースは大事にしていきたいですね。

武尾さんから後輩たちへのメッセージ

やっぱりゴルフが好き、ということが大きな原動力

武尾咲希さん

ゴルフから離れたいと思ったことは一度や二度ではありません。成績が出ないときもそうですし、自分の思うようなプレーができない試合が続くと、成長できていない感じがして、「このままで大丈夫かな」って不安になることは数えきれません。

そういうときはとことんゴルフのことを考えるようにしていました。そうすると、やっぱり自分はゴルフが好きなんだという原点にかえる。「今は現実的ではないかもしれないけど、将来なりたい自分」はしっかり思い描けていたので、そこを目指して頑張ろう、改めて思い直してまたクラブを握る……という日々です。「好き」というのが本当に大きいですし、長く続ける秘訣だと思います。

ですから公文で学ぶ後輩たちには、もちろん勉強も大切ですけど、部活動とか学校行事とか、勉強以外のことにも積極的に取り組んでもらいたいなぁと思います。私はその中で「ゴルフが好き」ということに気づいたので。自分の興味のあること、好きなことをまず見つけて欲しい。いろんなことにチャレンジすればするほど、「好き」も見つかりやすいと思う。そして「好き」を見つけたら、自分に自信を持って突き進んでほしいです。

前編を読む

関連リンク夢をかなえる 武尾さん特集|KUMON BUZZ PLACE武尾咲希さんFacebook


武尾咲希さん 

前編のインタビューから

-プロ転向2年目のシーズンを振り返って
-武尾さんの子ども時代とは?
-武尾さんが3回のプロテスト受験で得たものとは?

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