「確認したがり」でいろいろな実験をした幼少期
小さい頃は、科学教材や子ども向けの百科事典を見ながら自分で実験していました。書いてある通りの結果が出ることにひたすら感動していた思い出があります。確認したがりだったんですね。しかしここでも失敗だらけで、乾電池を直流につないで豆電球をつける実験をしていたとき、交流の場合を調べたくて導線をコンセントに突っ込んで……、見事に感電しました。小学校2~3年のときだったと思います、初めての感電。
もっと小さいときのこと、公民館のイベントで「あぶりだし」の実験をしたんですね。紙に柑橘類の汁で模様を描いて、電熱器であぶると模様が出てくるというやつです。それを家で、親がいないときに自分ひとりでやっていて、電熱器が家になかったのでガスコンロの火を使ってしまったんですよ。もちろん紙は火を上げて燃えてしまい、慌ててシンクに投げ込みました!さすがに怒られるだろうなとシュンとしていると、帰宅してその一部始終を知ったうちの親はこう言いました。「ちゃんとシンクに投げてえらかったね」。
もしそこで頭ごなしに怒られていたら、その後二度と実験をすることはなかったかもしれません。また、両親に「勉強しなさい」と言われたことはほとんどありませんでした。私はあまのじゃくな性格でしたので、うるさく言われていたら逆に勉強しなかったと思うんですよ。勉強しなさいとは言われなかったけど、実験や好奇心の芽は摘まないでくれたことはありがたかったですね。