第1回:「子どもの家庭学習の現状」と「子どもの家での過ごし方」(今回)
第2回:学習指導要領の改訂の認知と評価について
第3回:保護者の将来の見通しとわが子への期待について
子どもが家庭学習に取り組む頻度は週平均「5.8日」、1日の時間は「35.8分」
【調査概要】 調査方法:インターネット調査 調査対象:小1~小3の子がいる世帯の母親1,000人、父親200人 調査期間:2017年11月24日~11月28日 |
今回の調査では、小1~小3の子どもの平日の家庭学習の平均時間は「35.8分」という結果でした。家庭学習の頻度については、週平均「5.8日」という結果となりました。家庭学習として取り組んでいるのは、「小学校の宿題」(91.9%)が大多数でした。このほか、「通信教育の課題」(26.4%)、「小学校の宿題以外の予習・復習」(21.8%)と続きました。
KUMONでは、家庭学習に関する調査を2015年から行っていますが、3年の推移は以下のとおりです。
平日の家庭学習時間
2015年:32.0分
2016年:36.3分
2017年:35.8分
1週間の家庭学習の頻度
2015年:5.7日
2016年:5.9日
2017年:5.8日
平日の家庭学習時間 | 1週間の家庭学習の頻度 | |
2015年 | 32.0分 | 5.7日 |
2016年 | 36.3分 | 5.9日 |
2017年 | 35.8分 | 5.8日 |
家庭学習に悩む母親は42.6%、家庭学習についての悩みを相談する相手は「配偶者」
わが子の家庭学習について、「悩んでいる」と回答した母親は、42.6%でした。そして、家庭学習の悩みを相談する相手は、「配偶者」と答えた母親が74.4%という結果となりました。3年間の調査結果を比較すると、家庭学習の悩みを相談する相手として「配偶者」を挙げる母親は、年々多くなっているようです。
次に、わが子の家庭学習に関して聞いたところ、「子を怒ることがある」と答えた母親は全体の61%でした。怒ってしまう理由の上位3つは以下のとおりでした。
・だらだらとし、集中してできていない(61.8%)
・なかなか宿題(学習)にとりかからない(48.3%)
・字が汚く、乱暴に書いている (42.7%)
子どもの家での過ごし方―父親と母親を比較して
今回の調査では、「子どもの家での過ごし方」についても聞きました。その結果、ほとんどの項目で、母親が父親を上回りましたが、「外遊び」、「ゲーム」、「スポーツ」の3つの項目は、父親の方が母親よりも子どもと一緒に過ごす内容として実施率が高いという結果となりました。特に母親と父親の差が大きい(40ポイント以上の差がある)のは、その差が大きい順に「料理を一緒に作る」「習い事の送り迎えをする」「買い物に一緒に行く」という3つでした 。
子どもの学習状況の把握―父親と母親を比較して
父親と母親を比較すると、子どもの普段の学習状況についての認知には、両者に大きな差があることがわかりました。これは家で一緒に過ごす時間が少ないことも影響していると考えられます。
関連リンク 家庭学習調査2016「共働き世帯の母親が特に心がけている子どもとのかかわり方とは?」|プレスリリース 家庭学習調査2015「共働き世帯「家庭学習」に関する調査~家庭学習がうまくいくコツは?」|プレスリリース