中3でケガに見舞われ約半年のリハビリ生活
高校入学式は松葉杖で出席
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私は一人っ子で、わが家は私のジャンプ中心の生活。ジャンプに合わせて家族も動いてくれました。そうして支えてくれた両親のおかげで、のびのびと好きなことに挑戦する中、中3のときに、富山県で開催された全国中学生スキー大会の競技中に、前十字靭帯断裂の怪我をしてしまいました。じつは前十字靭帯は切れていても痛くなくて、もう1本飛んでしまったんです。着地できるかと思ったら、それが無理で転倒してしまい、救急車で運ばれました。1ヵ月の入院と6ヵ月のリハビリを経て、高1の秋に競技に復帰することができましたが、リハビリ中は足がいうこときかなくてつらかったですね。
それで高校の入学式は松葉杖で出席しました。ジャンプ中心の生活のため、学園祭や卒業式などの行事はほぼ参加できませんでしたが、友だちとはジャンプの練習後など時間を見つけて遊んでいました。これも、いろんなことを効率よく回すトレーニングを小さい頃からしていたからこそなせる技、なのかもしれません(笑)。
高2からは海外遠征のFISカップやコンチネンタルカップに出場しました。FISカップで30位以内であればポイントがもらえ、次のコンチネンタルカップに出られます。そこでまたポイントがもらえれば今度はワールドカップ出場の権利が与えられます。ワールドカップに出て30位以内になってポイントが得られたらそのポイントは生涯使えます。けれどもFISカップやコンチネンタルカップのポイントは1年半で切れてしまうんです。なので、ワールドカップのポイントがなければ、またFISカップやコンチネンタルカップでポイントを取らねばなりません。振り出しに戻るわけです。それで大学1年までFISカップとコンチネンタルカップに出場するというのが私のルーチンでした。
私はこれまで出たワールドカップは「31位」なので、現在ポイントを持っていない状態です。ただFISカップのポイントはあるので、コンチネンタルカップをとる必要があります。今年はその日程が大切な国内試合と重なっているので、出場についてはコーチと相談しているところです。
高校時代に話を戻すと、高3のときにはシニア大会で初優勝、インターハイ2連覇、JOCジュニアオリンピックカップ優勝などの成績をあげましたが、大学1年の春に前十字靭帯断裂の後遺症が発症し、リハビリを行いながらワールドカップ札幌大会・蔵王大会に出場して、大学2年のときには前十字靭帯の再手術をし、約1年間のリハビリを経て競技に復帰しました。