OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2017/09/15更新

Vol.047 女流棋士
カロリーナ・ステチェンスカさん  後編

の実現は楽しく、そして根気強く
つらくなったら初心を思い出し
もう一度がんばろう

カロリーナ・ステチェンスカ (かろりーな・すてちぇんすか)
1991年、ポーランドの首都ワルシャワ生まれ。外国人女性として初めて研修会に入会し、女流棋士資格を取得。師匠は片上大輔六段。16歳のときに将棋に興味をもち、ワルシャワの大学で情報工学を学んでいた20歳のとき、プロ棋士に招待され初来日。2013年に山梨学院大学経営情報学部に編入、現在プロ棋士として活動しながら同大学大学院に在学中。公文式日本語プログラムの学習経験者。

2017年2月20日、外国人初の女流プロ棋士が誕生しました。ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんです。外国人棋士の誕生は男女を通じて史上初。この4月には女流1級に昇級し、次の目標に向かって進んでいます。日本語はほぼ話せない状態で来日したカロリーナさん。「日本でプロ棋士になりたい」という夢を実現させるために、どのような努力をされてきたのでしょうか。今に至るまでのあゆみや将棋の魅力、異文化で生活するうえでの心構えなどについて、流暢な日本語で話してくださいました。

将棋を知らない人のために将棋についての本を書きたい

これからの目標は、将棋でどんどん強くなりたい、ということ。そして、いつかタイトルをとりたいです。それから、世界に将棋を普及していきたいです。そのために本を書くのも夢です。将棋をまだよく知らない人のために、将棋についておもしろく書いて興味をもってもらいたいと思っています。その本は英語かポーランド語で書きたいですね。

将棋は、わたしの人生そのものです。もし将棋に出会わなかったら、日本語も話せなかったでしょうし、まったく違う人生になっていたでしょう。

夢を実現するには、楽しくやればいいだけです。あとは、逆のことを言うようですが、根気強く続けることも大事です。わたしにもこんな経験があります。

女流棋士には、下は3級から最高は六段までの全部で9階級があり、2級以上が正式な女流プロ棋士です。2級に昇級するには、大変厳しい条件があります。わたしは3級から昇級しようと試合に出ましたが、なかなか勝てなくて。そのときのプレッシャーは言葉では説明できません。

でもそこで、「なぜ将棋を好きになったか」「なぜプロになりたいか」と、最初の気持ちを思い出したんです。それで力がわいてきて、もう一度頑張ろうと思いました。その後3連勝して、プロになることができました。毎日努力を続けながら、始めた理由や好きな理由など、最初の気持ちを忘れないようにした方がいい。まさに「初心忘るべからず」ですね。

将棋でも日本語でも、くり返し勉強すれば上達します。でも上達したなと思ったら危ない。なまけてしまいますから。そうならないよう、さらに強くなり、そして将棋をもっと世界に普及するように、これからもがんばりたいと思います。

前編を読む

関連リンク
K・ステチェンスカ|女流棋士データベース|日本将棋連盟公式サイト


 

 

前編のインタビューから

-ポーランドでの子ども時代
-カロリーナさんが将棋と出会ったきっかけとは?
-日本でプロ棋士をめざすことになった経緯とは?

前編を読む

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