「やりたいこと」と「大事なこと」の
バランスをとるため柔軟に考える力を身につけよう
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今「働き方改革」が声高に叫ばれていますが、自分が置かれている現状でどう働いていくか、一人ひとりが主体的に考えることが問われていると思います。
グローバル人材として、子育ても介護もしながら働き続け、地域にも貢献し……と、何もかもこなすのは無理な話。「自分には何が大事なのか」、「その大事なことを実現できる場はどういう場なのか」を、柔軟に考えるとよいのではないでしょうか。「やりたいこと」と「大事なこと」が相容れない場合は、矛盾させないよう自分が働きかけて場を変える努力も必要かもしれません。社会に出る前に、こうした「考える力」を身につけてもらいたいですね。
私自身についていえば、大学教授としてのキャリアを考えると今がちょうど中間点くらいです。この仕事では、これからの社会を担う若者たちと一緒に学び、その成果を発表したり発言したりする機会があります。たとえば、「数学学習と大学教育・所得・昇進」をテーマにした共同研究は広く社会に知っていただきましたし、著書を通じて研究結果を若者にわかりやすく発信することも心がけてきました。
このように一般の人が働く中で疑問に思うことに示唆を与えられるような研究を、これからも学生と一緒に深めていけたらと思っています。そうやって自分に与えられた役割をしっかり果たしていきたいと思っています。
関連リンク
浦坂純子先生研究室サイト
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前編のインタビューから -浦坂先生の研究テーマとは? |