習い事で忙しかった小学生時代
「一番を目指してがんばること」が
大事だと教えてくれた母
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小さい頃、私の家にはゲーム機がなくて、遊ぶといったら外でした。家の前には自然がたくさんあって、川で魚を釣ったり畑をいじったり。近所の子といつも一緒に遊んでいました。
公文には小学2年生から中学3年生まで通っていました。初めて教室に行ったとき、先生がすごく優しくしてくださって、すぐに馴染んだのを覚えています。桁の多い割り算でつまずいて、なかなか前に進めなかったときはつらかったですけど、嫌だと思ったことはなかったですね。学年を越えた内容を学んでいくのが楽しくて、つらいことより楽しかった記憶のほうが多いです。小学生時代、スイミング、バレエ、ゴルフと公文……平日はほぼ習い事。両親には「続けるなら最後までやりなさい」と言われていて、実際に習い事はどれも数年間は続けました。
母の口癖は「何でも一番になりなさい」。勉強でもスポーツでも「一番を目指しなさい」と。厳しい面もありますが、母は本当に親身にサポートしてくれました。習い事が重なっている曜日は分刻みで動かなくてはならなくて、たとえば一日でゴルフと水泳と公文が重なる日とかもあって。母が学校に迎えにきてくれてまず公文に行き、途中で抜けてスイミングに行き、その後ゴルフに行ってまた公文に戻って残りをやる、みたいな(笑)。
車の中でお母さんの作ったお弁当を食べながら移動して。おそらく「スポーツだけ」とか「勉強だけ」の子になってほしくなかったんだと思います。何でも一番になれというのは、何でも一生懸命になってほしいという気持ちの表れだったんだなというのは今になってよく分かります。「一番になること」より「一番を目指してがんばること」の大切さは母に教えてもらったと思います。
母には、今仕事面でもサポートしてもらっています。私がマイペースな性格なのをよく知っているので、ハッパをかけてくれるのも母ですね。一方で父は、母と比べると遠くから見守ってくれています。今も仕事で忙しいのに、近場で試合のときは必ず応援しに来てくれます。弟とも仲がいいですし、家族からはいつも温かさをもらっているなぁって思います。