OB・OGインタビュー
Catch the Dream - 夢をかなえる力

2015/05/01更新

Vol.019

外務省 女性参画推進室 室長
松川るいさん  前編

「女性が輝く世界」とは
女性男性
一人ひとり輝く世界

松川るい (まつかわ るい)

外務省女性参画推進室の初代室長。東京大学法学部在学中に外務公務員Ⅰ種合格、1993年外務省入省。1997年ジョージタウン大学にて国際関係大学院修士号を取得。国際宇宙ステーション関連業務のほか、みなみまぐろ国際裁判や国家責任法、管轄権を担当。アジア太洋州局地域政策課でASEAN協力や日中韓協力、日タイ、日フィリピン他ASEAN諸国とのEPA 交渉に携わり、ジュネーブの軍縮代表部にて核軍縮に取り組む。前職は、日中韓政府が2011年にソウルに設立した日中韓三国協力事務局の初代次長。

2014年、外務省に新設された女性参画推進室。その初代室長に任命された松川るいさんは6歳と1歳の二児の母でもあります。日中韓三国協力事務局初代次長、国際宇宙ステーション関連業務やみなみまぐろ国際裁判の担当をはじめ、ASEAN諸国との経済連携協定、核軍縮交渉など、輝かしいキャリアをもつ松川さんが、「女性が輝く社会」の実現に向けて奔走する姿とその素顔に迫りました。

 

“ベルリンの壁崩壊”進むべき道を決めた衝撃の出来事

外務省 女性参画推進室 室長 松川るいさん

大学受験を考えたとき、初めて自分の将来と真剣に向き合うことになりました。じつはわたしは、高校2年生のころまでは漠然と「医学部に行こう」としか考えていなくて、授業では理系の科目を履修していました。そこには、将来の明確な夢や想いはありませんでした。大学受験が迫ってくるにしたがい、「こんな中途半端な気持ちじゃいけないな」「じゃあ何がやりたいのか?」と自問自答した結果、医者になりたいと思っていたわけではなかったことに気づきました。逡巡したのち、とりあえず、将来の選択肢が幅広い文系に転じて受験。志望の大学に合格できました。

入学後、自分の進む道を定めてくれたのは、大学のESS(English Speaking Society)サークルでした。思い返せば、中学生・高校生のころから、国際関係とまではいかないのですが、外国の文化に興味がありました。英語も好きだし、外国の人と話すのも純粋にうれしかった。大学のESSには国際問題に関心のある人が多くて、卒業生のなかには外交官の先輩もたくさんいました。

そして、大きな転機がおとずれました。忘れもしません、大学1年生の秋。「ベルリンの壁崩壊」のニュースが飛び込んできたのです。すごい衝撃でした。さらにそのあと、まさかソ連がなくなるなんて……。ほんとうに信じられないことでした。そのときはっきりと、「国際関係の仕事に就きたい」と思いました。国も世界も動くんだ、ダイナミックだなって感じました。外交官になるということを意識したのも、このころです。

とはいえ、外交官試験は超狭き門。こんな話を耳にしました。900人近くが受験して、一次試験を突破するのが約60人、そして最終的に外務公務員Ⅰ種に女性で合格できるのは1人か2人。こんな話を聞くとやる気がなくなりますよね。でも、わたしには独特な考え方があって、自分で勝手に「四分の一の法則」と名づけているのですが、ほんとうの競争率ってだいたい4倍くらいだという感覚なのです。もちろんぜんぜん根拠はないのですが(笑)。ただ、ライバルが100人いようと200人いようと、この席をほんとうに争っているのは4人くらいだと自分に言い聞かせています。4倍だと思えば、やる気がわきますよね。大学入試も外交官試験も、そういう気持ちでのり越えてきました。ある意味、すごく楽観的な性格なのかもしれません。


 

外務省 女性参画推進室 室長 松川るいさん   

後編のインタビューから

– 両親から愛されているという気持ちが、いまの仕事を支えてくれている
– 女性が活躍しやすい社会は、男性や高齢者にとっても働きやすく住みやすい社会
– 人の縁とは素晴らしいもの。人と人とのつながりによって大きな活動ができる。

 
関連記事

2015/05/08更新

Vol.019 外務省 女性参画推進室 室長
松川るいさん

「女性が輝く世界」とは 女性も男性も 一人ひとりが輝く世界

2016/10/07更新

Vol.037 宇宙ベンチャー・株式会社ALE代表
岡島 礼奈さん

可能性に限界はない 目標を大きな山と考えれば、 登り方はいくらでもある

2015/04/17更新

Vol.020 応用言語学者 吉田研作先生

わたしたちは “多文化・多言語の世界”に生きている そのなかで自分を発揮できる 学びをめざそう

2014/07/04更新

Vol.011 数学者 河東泰之さん

未だ見ぬ世界を解き明かすための「数学」というコトバ

2014/07/11更新

Vol.011 数学者 河東泰之さん

未だ見ぬ世界を解き明かすための「数学」というコトバ

バックナンバー

2021/04/16更新

Vol.076 産業技術総合研究所主任研究員
二橋亮さん

突き詰めれば価値が出てくる学びがある 地道な努力を怠らずに力をつけよう

2021/03/12更新

Vol.075 株式会社ニューズピックス代表取締役社長CEO
坂本大典さん

ゴールを設定して他人と比較せず 自分のペースを自分でつくっていこう

2021/01/08更新

Vol.074 女子レスリング選手
登坂絵莉さん

「よくがんばったね!」は 子どもを成長させる魔法の言葉 前へ前へと進んでいける

2020/11/06更新

Vol.073 講談師
旭堂南湖さん

最初から100点満点を目指さなくていい 間違ってもいいから繰り返し、 続けていけば、芸も学びも磨かれる

2020/09/11更新

Vol.072 読売巨人軍 球団職員
矢貫俊之さん

行き詰まっても逃げないで あきらめずにぶつかって 答えは自分で見つけよう

記事アクセスランキング
おすすめ記事 Recommended Articles
KUMONトピックス
Feature Report 進化し続ける活動
カテゴリーを表示
NEW
Vol.401
浮世絵に描かれた疫病除け「朱鍾馗」
浮世絵に描かれた疫病除け 朱色で描かれた鍾馗(しょうき)様 ~大切な子どもを疫病から守りたい~
Vol.400
知らないこと、不思議なことを考えてみよう
さあ、どんな本を読もう? くもん出版この春オススメの3冊
Vol.399
KUMONの取り組むSDGs
個人別教育による人材の育成を通じ、 地球社会に貢献する―KUMONは 持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
Vol.398
家庭学習調査2020(3)
学習指導要領改訂後の認知と評価
家庭学習調査から見える 「新学習指導要領」の認知と評価、 そしてオンライン学習の実態は?
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.067 後編
青山学院大学経営学部マーケティング学科 教授
小野譲司先生
「学問」とは「問いを学ぶ」こと 現場に行って自分の目で見て感じて 自ら問いを立ててみよう
Vol.067 前編
青山学院大学経営学部マーケティング学科 教授
小野譲司先生
「学問」とは「問いを学ぶ」こと 現場に行って自分の目で見て感じて 自ら問いを立ててみよう
Vol.066
浜学園アドバイザー
佐藤亮子さん
学ぶおもしろさを実感できれば 子どもは必ず伸びていく 子育ては親子で一緒に楽しもう
Vol.065
もり内科クリニック院長
布施医師会(東大阪市)理事
田仲みすず先生
「できること」「得意なこと」に目を向けよう できないことが増えても、まわりが上手に合いの手を入れる 「お餅つきサポート」で、地域の誰もが笑顔になる
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!