GICについて
GICでは以下のような経験を通じて、地球社会に貢献できる人材に育って欲しいと願っています。
1.いろいろな国や地域の人たちとの交流を通じて、それぞれの考え方や文化を知ることにより、視野が世界に広がります。さらに、お互いを理解することの大切さに気がつきます。
2.自分自身の可能性を発見し、世界を学ぶスキルや知識を増やすきっかけになります。
スローガンは、Let’s explore together, and make this world a better place to live.(世界で学び、みんなでよりよい世界をつくりましょう)。参加者一人ひとりがそれぞれ成長できるように少人数グループに分かれ、英語をツールとしてより良い世界について何ができるかを考えながら、様々な経験ができる4日間のプログラムになっています。日本から21人、ベトナムから24人の公文生の子どもたち、キャンプリーダーとスタッフは23カ国から24人が参加しました。
プログラムハイライト① Cultural Exchange & Meeting the Seniors(文化交流と先輩との出会い)
1日目は初めて出会う友達やキャンプリーダー、英語だけの環境に緊張した様子も見られましたが、少しずつ慣れてきました。2日目は公文で英語を学習しているベトナムの子どもたちも参加しました。
「Don’t be afraid of making mistakes!」を合言葉に、まずは自己紹介。その後、ベトナムと日本を比べるクイズや、自分の言語の好きな言葉をお互いに紹介、ロールプレイ形式のゲームで、tourists(旅行者)とtravel agents(旅行会社)の役を交代で演じ、自分の街の有名な場所やお土産などをおススメし合いました。
ベトナムの子どもたちが積極的に発言する様子にも刺激を受け、参加した子どもたちもたくさんチャレンジをし、アクティビティを通して楽しく、お互いの国について新しいことを学べる機会になりました。
2日目の最後は、過去GICに参加した大学生や社会人の先輩が小学生の時に頑張ったこと、これからの目標を紹介。
参加した日本とベトナムどちらの子どもたちにとっても、将来への視野を広げる機会になりました。
プログラムハイライト② Global Issues(世界の課題を考える)
3日目もベトナムの子どもたちと一緒に、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)(※)の森林チームで実際に現地で活躍されているYoh(天野 陽介)さんを招いて、「森林」×「動物」×「人」について考えました。ひとつの例として、インドネシアのパームヤシのお話を聞きました。様々な立場の現状や考えを知り、インドネシアだけの課題ではなく自分たちの生活にも関わっていることを学びました。また、原因や課題を学ぶだけではなく、自分たちがどんな行動をしたら問題解決に貢献できるのかアイデアを出し合いました。
英語をツールとして世界の人とコミュニケーションが取れること、世界の人と手を取り合って考えていくことなどを体感する時間となったようです。
※世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。
急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。
活動はすべてサポーターの皆さまに支えられています。
参加した日本とベトナムの公文生の子どもたち、キャンプリーダー、WWFのメッセージ
最終日に子どもたちは、感想やこれから頑張りたいことを英語で発表しました。自分の発表だけでなく、友だちの発表を聞き、質問をし合い、英語をツールとして積極的にコミュニケーションをとる姿に、キャンプリーダーやスタッフは感動しました。メッセージを一部紹介します。
■参加した生徒のメッセージ
*日本の子どもたち
「いままで人と英語をしゃべるのは自信がなくて、小さな声でいうか、何もいわないで発表までしませんでしたが、まちがえても大じょうぶだということをきいて、ちょっと自信をもてるようになりました」(9歳)
*ベトナムの子どもたち
「I feel motivated in my English learning after joining GIC. I have confidence when speaking English with foreigners.」
GICに参加して英語の学習をもっとがんばろうと思いました。外国の人と英語で話すことにも自信がつきました。(13歳)
■キャンプリーダーのメッセージ
「It was empowering to see the growth of both our kid and us leaders learning and teaching progress. It’s amazing how short days program can make such a big difference with the collaboration of leaders with staff members and with great passion of the participants.」
子どもと私たちキャンプリーダーの両方が学び、成長していく姿を見るのは刺激になりました。短い日数のオンラインプログラムでも、キャンプリーダーとスタッフの協力、そして参加者の情熱があれば、これほど大きな変化をもたらすことができるのだと驚きました。(Hさん, Ethiopia)
■WWFジャパン 天野陽介さんからのメッセージ
このとても難しい内容(しかも英語なのに!)に対して、皆さんが一生懸命理解しようとしていたこと、そして、解決策について自由な発想で積極的に発言されていた姿こそ、まずはこうした複雑な問題を解決していくためには必要な姿勢で、皆さんとても頼もしいと思いました。
私たちWWFも日々何がより多くの生き物、人々にとって良い道なのか常に考えていますが、本当に何が正解なのかは分かりません。でもこうした状況だからこそより多くの皆さんと一緒に考え、ともに行動に移していくことが大切なのではないかと思います。
是非、これからも学びを続け、そして想像を豊かにし、足元からできることをまずはやってみてください。
■保護者からのコメント
「Thank you teachers for creating a very exciting and useful event for students, hope to have more activities like this for students in future!」
とてもいい機会でした。これからも子どもたちがお互いに学び合える機会をつくっていただけることを期待しています!
■ベトナムKUMONからのコメント
「The content was diverse. Students not only had chance to practice using English but also were provided with the knowledge about environmental field. They had time to think and share their opinion about how to protect our environment.
“Meeting the senpai” part can motivate and inspire students to set targets for their lives. Even for students are not good at English, they can have more motivation to try harder to pursue their dreams.」
GICでは、英語をつかう機会というだけではなく、様々な内容を学ぶ機会でした。環境問題について知識を学び、環境を守るには?を考え、自分の意見を発表することもできました。また、過去参加者のお話を聞き、これからの目標を考える刺激を受けました。英語が特別得意ではない子どもたちも、夢や目標に向かってがんばろうとモチベーションが高まっています。
いろいろな国や地域の人たちとの交流を通じて、それぞれの考え方や文化を知ることにより、視野が世界に広がります。さらに、お互いを理解することの大切さに気がつきます。
自分自身の可能性を発見し、世界を学ぶスキルや知識を増やす機会になることを願っています。