自分のペースで進んでいく教材と学習法に出合い、「これだ!」と決めた
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大学2年生の頃、日本に6か月間留学していたことがあるデニスさんは、現在北海道立小中学校でALTとして子どもたちに英会話や英文法などを教えています。また、ボランティアとして地域の小学生を対象としたイングリッシュサマーキャンプでリーダー役を引き受けたり、観光プロモーションにも出演を依頼されたりと社会活動にも積極的に参加されています。デニスさんに公文式日本語を始めるきっかけを伺いました。
“日本語をシステム的に学習できる教材を探していた時に、友人に見せてもらった公文式教材を見て、「これだ!」と感じました。学生の頃から、一斉授業を受けるスタイルが苦手だったので、自分のペースでコツコツ学習できて、教材が進むにつれて学習の進歩を目で見て分かる公文式の学習スタイルは、自分に合っていました。また、子どもたちに教えながら、授業と授業の合間の空き時間に教材を持ち込んで学習ができたのもとても良かったです。公文の教材を解いている時に、周りの同僚や生徒たちからも応援をしてもらい学習の励みになりました。“
コロナ禍での学習を前向きに捉え日本語最終L教材を修了、現在は国語のCⅠ教材を学習中
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もともと独学で日本語を学習していたデニスさんのスタート時の学習教材はE教材(初級後半レベル)からでしたが、日本語学習の単元の中で、助詞の使い方が苦手だと先生に伝え、C教材からの出発に変更してスタートしました。スモールステップで毎日無理なく学習を続けていた頃、コロナの影響で学校が休校になりました。授業がなくなったこの時の学習ペースは1日5時間公文の教材を解いていたというデニスさん。自粛中、今できることに集中しようと気持ちを切り替えて公文の学習を加速させました。G~I教材(中級レベル)に進んだ時には日本語の文法が徐々にわかるようになっていました。「日本の小説を読めるようになりたい」という目標を持っていたデニスさんは、J~K教材(上級レベル)の読み物教材まで進んだ時には、実際の小説に載っている文章(学習者用に易しく書き直していない元のままの文章)を学習教材で読めたことがとても嬉しかったと言います。特に、『高瀬舟』『注文の多い料理店』『雪女』の教材は面白く、今でも印象に残っているとのこと。ある日のこと、学習に集中して疲れた時には、一週間ほど教材を解かない時もありました。その時、『休日は家でゴロゴロしよう』という内容の教材を学習し、改めて休むことの大切さを知り、家での休養を前向きに考えられたと言います。コロナ禍での学習を前向きに捉え継続していった結果、「最終L教材が終わる頃には、街中で目にする自然な日本語の文章が理解できるようになり、大きな自信につながった」そうです。2020年10月に最終L教材を修了後、12月に日本語試験N3を受験し、結果みごと合格されました。現在は、国語のCⅠ教材の学習を始めています。高教材を見た時、大学で学んでいた哲学の読み物なども出てくることを知り、そんな本が読める日を楽しみに今日も学習をしています。
学習開始時の丁寧なコミュニケーションがその後の学習モチベーションを後押し
デニスさんが自立して学習を進められた背景には、教室の指導者である斎藤千里先生の存在がありました。学習スタート時に助詞の使い方の復習から入るのがデニスさんにとってよいだろうと、学習開始時に丁寧にコミュニケーションを重ねながら信頼関係を築いていかれた斎藤先生。デニスさんの学力や気持ちをきちんと把握したうえで「ちょうどの学習」ができるようにサポートされたことで、デニスさんも目の前の学習に集中でき、自信を持って学習を進めることができました。
日本語学習への道のり「そのもの」を楽しんでほしい
最後に、これから日本語を学習する(している)方へのメッセージを伺いました。
“これから日本語学習をされるみなさん、公文式日本語教材を手に取って自分に合うかぜひ試してみてください。最終教材までの旅はとても長い道のりです。あまりに長くてモチベーションを保つのが難しい時もありますが、ぜひ日本語学習への道のりそのものを楽しんでほしいと思います。楽しんで学習することが言語学習にはとても大切です。Have fun!”
日本語最終L教材を学習中、音読が好きだったデニスさんの高瀬舟の音読は大変すばらしく、斎藤先生も驚くほどだったと言います。以前から子どもに日本語の絵本の読み聴かせをしてみたいという想いから、今年は図書館で紙芝居の読み聞かせパフォーマンスをされる予定です。デニスさんの日本語を活かす場は広がっています。
周りの人たちとの関係を築きながら、日本での社会生活をよりよくしていこうとさらなる挑戦をされている頼もしいデニスさん。自学自習でコツコツ学習する中で、「やればできる」という経験を積むことで、学習意欲が芽生え、次々と高いレベルの内容を学習していく姿勢は、これから公文式日本語教材を学習するみなさんの一助となることと思います。
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