コツコツ学習が力に
オンラインでの会話で知る嬉しい成長
2012年から月に2回、オンライン音読で大山さんのレッスンを担当しているのが、インストラクターの宮村ゆみ子先生です。宮村先生に、大山さんについてうかがいました。
![]() 宮村ゆみ子先生 |
―― 公文式を始めた頃の大山さんの日本語についての印象はいかがでしたか?
宮村先生: 大山さんは長い間日本で生活をしていましたので、日常での会話についてはそれほど問題なかったと思います。ただ、読み書きについては相当苦労しているなと感じました。しかし当初から一貫しているのは、コツコツと真面目に学習に取り組む姿勢。これには、感心しきりです。
―― 大山さんの学習への意識の高さは、どういうところから伝わりますか?
宮村先生: 例えば、読めない漢字があっても、なんとかして自分で読もうと努力されます。前後の文章から意味を読み取って予測してみたり、あるいは最初の部分だけヒントを与えると、そこから読み解いたり……。すぐに諦めてしまうということは、まずないですね。
―― 日本語の上達によって、大山さんにどんな変化があったのでしょうか?
宮村先生: 大山さんをはじめ、海外の方にとっては漢字を覚えることが一番大変です。でも、最近では商品の取扱説明書も理解できるようになった、と喜んでいらっしゃいました。また、同じ日系ブラジル人の方を病院に連れて行って、通訳もしてあげているそうです。まさに「継続は力なり」。大山さんの努力の積み重ねによる賜物だと、私も嬉しくなりました。こうした会話をすることができるのも、オンラインならではの魅力ではないかなと感じています。学習者にとっても、私自身にとっても、お互いにモチベーションが上がることにつながっているのだと思います。
今後について、前述の松井さんが次のように語ってくれました。
松井さん: 今後公文式日本語で学ぶ社員を増やしていき、日本語検定の上位レベルの合格者を今の100名から200名以上にしていきたいと、会社トップの方針で考えています。日系ブラジル人社員のますますの日本語力向上に期待しています。
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