学校から帰ってきてからの限られた時間
わが子のエンジンはなかなかかからない
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まず初めにそれぞれのご家庭で「どうやって学習を始めているか」について聞いてみました。
学校の宿題など、家庭での学習では「何回も何回も声をかけてやっと机に向かってくれる状態だった」、「うちの子は自由奔放で…(苦笑)」など、まずは子どもたちに机に向かってもらうことがやっとのことだったと話すママが少なくありませんでした。また、せっかく机に向かっても、色々なことが気になってしまったり、弟・妹の邪魔が入り集中が途切れてしまうことも。
学習をする場所や、タイミング、邪魔なものはすべて子どもの視界から取り除く…など、色々と試行錯誤を重ねたことや、遊びに行く前にやるべきことを済ませるというルール作りなど、それぞれの家庭での工夫やママたちの苦労話で座談会は一気に盛り上がりました。
ではそんなママを悩ませる“家庭での学習”は、子どもたちがKUMONに通い始めたことで、どのように変化したのでしょうか?
「自分でできた!」の手ごたえが“
家庭学習を習慣づける”推進力に
KUMONに通い始めたきっかけは、親御さんご自身が子どものころKUMONに通っていた、子どもの友だちがKUMONに通っていて紹介してもらったなどそれぞれだったそうです。
入会時の様子はというと「通い始めたころは楽しみながら自分から進んでやってくれていた」、「最初は無理がないレベルで始めることができたので進んでいくのが楽しかったみたい」、「大きな丸に100点や、先生が子どもをきちんとほめてくれることで自信につながっていたんだと思う」といったお話が聞かれました。また「先にKUMONでの学習をスタートしていたお友だちがいたことでがんばっていた」、「うちの子は100点よりも2問しか間違えてなかった!と喜ぶポイントが少し違う子(笑)。けれども子どもなりにモチベーションが高くなっていった」というコメントもありました。
自然と学習するリズムができてきた、というのはサッカーが大好きな男の子のママ。「 “サッカーに行きたいから、宿題もちゃんとやる”と自分で計画を立てて学習するようになり、下の子は上の子を見て自然とそうなった」と話してくれました。自分で計画を立てる楽しさや、自分で出来た手ごたえを子どもたち自身が感じとっていくことが大切なポイントでは、という意見にその場にいたママたちが「なるほど」と大きくうなずきました。
子どもの「やりたがらない」が訪れたとき、サポートするための工夫は?
子どもの「やりたがらない」が訪れたとき
サポートするための工夫は“子どもに寄り添う”こと
しかし子どもたちには “やりたがらない時期”もあります。時には親子喧嘩勃発もあるようで…。そんなときママは「子どもに寄り添うこと」や「子どもの状態を見極めること」から工夫を始めたそうです。
例えば、KUMONの特長でもある“年齢に関係なく学年を越えて学習する”ようになったわが子に対しては…
・「できるようになったことに気づき、ほめる」
初めて取り組む課題は難しくて時間がかかるけれど、くり返して学習することで解けるまでの時間が少しずつ短くなる。そんな進歩に気づき「できたね!」と励ましたりほめたりしていた。
・「一緒に取り組む」
子どもが難しいところをがんばっているのだから、自分も脳トレと思って一緒にプリントをしたり、競争したりすると、子どももうまく乗ってくれた。
などの経験談が語られました。
子どもだけにがんばらせるのではなく、ママやパパが寄り添い、子どもたちの気持ちの“ちょうど”を見極めながら接することで、家庭での学習習慣を定着させていたようです。
何かと忙しいママたち
一人で悩まず「先生」という第3者のサポートを上手に活用
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もちろん、忙しい中でわが子に寄り添う時間を思うようにやりくりできないことや、「これでいいのかしら」と迷ったり悩んだりすることも沢山あるそうです。そういう時には「公文の先生に相談をする」ことで、第3者の目線での意見を取り入れて対応してきたご家庭も多くありました。
そのために、例えば教室まで足を運べないときは、宿題に先生へのメッセージや質問を書きこんでわが子に持たせたり、教室に電話をして先生からその時々の子どもの状態に合わせたアドバイスをもらったそうです。
わが子の成長と共に悩むママの気持ちを汲んで、客観的にサポートしてくれる「先生」という存在が、子どもたちの自信や、ママたちの安心につながっていることも垣間見えました。
壁を乗り越えていくことで、学習の習慣が身についていく
わが子が壁にぶつかりながら、時には泣きながらでも学年を越えて難しいことに挑戦し、先に進もうとする姿を見て、ママ自身がくじけてしまうことも。しかし「そこまでしなくても」「そんなに頑張らなくても…」という思いから「やめる?」という言葉がついママの口をついて出てしまっても、子どもたちは「やめない」「自分でやる」と答えたそうです。
このように試行錯誤を重ねながら親子二人三脚で壁を越えていく中で、子どもたちは「目の前のことに向き合い、やり切る自信」を身につけ、「“ここまではやらないとダメだ”という自分なりの線引き」をしていくようです。
また「他のことはまだまだ習慣づけられていないけれど、KUMONだけは習慣になっている。きっと先生にほめてもらえることで自信がついていったのでは」というコメントも。今では、「食事や歯磨きと同じ感覚で毎日プリントをしないと落ち着かない」わが子の姿に、怒る回数もぐんと減り、ほめて応援してあげることや、本人のペースにまかせることが多くなったそうです。
わが子を想う父親の愛情から生まれた公文式学習法
今回のママ座談会は、ママたちがそれぞれ悩みながらも、わが子の家庭学習に寄り添っている様子が印象的でした。ただし、一言で“寄り添う”と言っても、その程度や方法はご家庭の状況やお子さまを取り巻く様々な環境によって、それぞれ違った形がありました。
公文式学習法は、高校の数学教師であった一人の父親がわが子を想う愛情から、わが子に寄り添い、問題を手づくりしたことから始まりました。家庭学習がベースである公文式だからこそ、学力を高めるだけではなく、家庭学習の習慣づけに活かしていただけているのかもしれません。
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