KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

子育て・家庭学習  2015/09/24更新

Vol.104 ワーキングママ座談会  

悩みの尽きないわが子の家庭学習
まかせて信頼して、
自発的に学習する環境を整えたい
ワーキングママ座談会レポート

今回は、フルタイムで働くママ7名に来ていただき、家庭学習についての座談会を開きました。「小1の壁」という言葉があるほど、ワーキングママたちにとって子どもの小学校入学は大きな意味を持ちます。生活リズムの大きな変化、本格的にスタートする勉強など、ママの心配事は尽きません。仕事と子育てを両立するママたちは、わが子の家庭学習について何に悩み、それをどう解決していきたいと思っているのでしょうか?

ワーキングママは時間がない! 保育園児ママ、小学生ママ、家庭学習のそれぞれの悩み

今回の座談会に参加したのは、第一子に年中から小学2年生までのお子さんがいるママたちです。

時間がなく、余裕がないという悩みはみなさん共通。「学童へのお迎えが7時半。9時に寝かせようと思うと、自転車に子どもを乗せて大急ぎで帰ってご飯、おふろと、たたみかけるように済ませているので、まったく時間に余裕がありません」というのは、民間の学童保育に小学1年生の男の子を預けているママです。

時間に追われるワーキングママが、わが子の家庭学習について感じている悩みは、保育園児ママと小学生ママではポイントが多少違っているようです。保育園児ママの場合には、「小学校に入ったらどんな生活になるの?」、「小学校入学前の準備として、学習面で今のうちに家庭でできることは?」といったもの。一方の小学生ママの悩みは、「学校の授業についていけている?」、「学校の勉強に必要な準備や宿題を自分でやってほしいけれど、どうしたらいい?」などなど。

家庭学習と一言で言っても、ママたちが気になるのは学校の宿題や学習習慣づけなど、まずは学校に関連することのようです。

小学生ママの悩み「忙しいのに、どうやって勉強を見ればいい?」習慣づけには毎日時間を決めて。学習後にうれしいことを用意するのも一つ

   

ある小学生ママは「学童で宿題を終わらせるので、家で学習をする習慣が全くないけれど、このままで大丈夫?」ということに不安を感じている様子。
ほかの小学生ママたちも、
「毎日の学校の宿題をこなすだけで精一杯」
「寝る寸前に苦手な宿題を出してきたりして、困ります」
「夏休みは、自由研究などがあるのでさらにイレギュラーな課題が増えて大変。毎日朝の忙しい時間に朝顔の観察なんて、付き合うのは不可能だし……」
学校の宿題については悩みが尽きません。

一体どうしたらいいのでしょうか。ママたちは、日々試行錯誤をしているようです。

「うちの子、学校の先生の言うことは聞くみたい。そこでホワイトボードを買ってきて、学校ごっこのように子どもに先生役になってもらおうと試みました。でも、ホワイトボードはお絵かきボードになってしまい、うまくいきませんでした(笑)」
「うちの子は競争心が強いので、先に親が勉強を始めると、負けじと始めます」
いろいろと生活の中で工夫をしている様子が話され、座談会も盛り上がります。

「最初は親が一緒に見てあげていたけれど、だんだん子どもが自分でやるようになりました」というママは、自分から取り組んだときにほめたり、終わったあとの「うれしいこと」を決めておいたりといった工夫をされていたそうです。

「うれしいこと」というのは、ゲームや読み聞かせなど、子どもが喜ぶこと。ほかのママたちからも、「夕食後であればデザートを出す」とか「“一人で勉強できてがんばったね”とねぎらいの言葉をかける」といった意見が出ました。

やはり最初のうちは、「これが終わればいいことがある」というのが学習に自分から取り組む一つの動機づけになりそうです。「すぐにはうまくいかなくても、淡々と続けると徐々に習慣づけられる」。となると、ママの忍耐力も試されそうですね。

小学生ママから保育園児ママへのアドバイス 「興味の向く方向から知的好奇心をのばす」

保育園児ママからの「入学前にどの程度学習をしておくとよい?」という質問には、小学生ママたちから
「興味のあることから少しずつ学習につなげる。うちの子は、大好きな電車の名前を通してひらがなとカタカナが読めるようになりました」
「読み書きは入学前にある程度できたほうが良さそう」
「無理のない範囲で、本を読んであげたりするといいと思います。乗り物や虫が好きなら図鑑を一緒に読んであげるのもよいのでは?」
「時計の見方を生活の中で取り入れて、時間を読めるようにしておくといいですよ」
「壁に日本地図を貼って、行ったことのある場所や旅行で行く予定の場所など、実際の経験を結びつけて話をすると、親子で楽しみながら学べます」
「お風呂に貼れるポスターを貼って、お風呂に入りながら文字や数に触れるのもいいかも」
といったアドバイスが挙げられていました。

「逆に、読み書きが完全にできてしまっていると、学校で習った時に“やさしすぎてつまらない”とならないでしょうか?」という質問には、
「小学校では、書き順やきれいな字の書き方まで、かなりきっちりと教えられるので、授業は新鮮みたいですよ」といった答えに、質問をしたママもホッとした表情を見せていました。

時間がないからこそ、「子どものできることを増やして、まかせて、自立を促す」

毎日10分でもいいから机に向かって勉強をするという習慣をつけたいが、なかなかうまくいかない。そんなママたちでしたが、話しているうちに、
「みんな悩んでいるんだ!」
「親が焦って無理にやらせようとしても絶対にうまくいかない」
「まずは一緒にやって、徐々に子どもに任せていく。それには時間がかかる」と次第に肝が据わってきたよう。

座談会後半には、
「一緒にいる時間が短いからこそ、家にいる時間は子どもの表情をよく見て対応するように心がけてみようかな」
「子どもが自分でできることを増やしていって、少しずつ子どもにまかせることで、自立を促すことを考えていくといいのでは」
と、時間がないという制約をポジティブに捉えていく意見も出てきました。

親としては、わが子の性格や成長度合いを把握しながら、「自発的に勉強をするにはどうしたらいいか考え、環境を整える」ための努力をあきらめずに続けることが必要なようです。親に時間がないからこそ、「自立」を意識して、子どもが自分でできることを増やしていくことが大切なのかもしれません。

 

関連記事

子育て・家庭学習  2015/05/26更新

Vol.088 スポーツママ座談会

ゴールにたどり着くまでのプロセスから学んだことを子どもにも伝えていきたいスポーツママ座談会レポート

2019/07/19更新

Vol.056 声楽家
安田祥子さん 

歌いかけは親子をつなぐ大切な時間 童謡が持つ日本語の豊かさを大切に

子育て・家庭学習  2015/08/11更新

Vol.099 くもんのこどもえんぴつ

「くもんの こどもえんぴつ」 開発ストーリー 年間9万箱以上を出荷する鉛筆の秘密

調査・研究・アンケート  2015/08/04更新

Vol.098 0~3歳児の母親の意識調査

0~3歳の子がいる母親に聞きました 子どもとの時間、増やしたいのは 「読み聞かせ」の時間 「0〜3歳児と母親に関する意識と実態調査」結果

子育て・家庭学習  2015/07/14更新

Vol.095 グローバルママ座談会

自分の意見を言える力、異文化を認める柔軟性を持ち 問題解決能力のある子どもに育ってほしいグローバルママ座談会レポート

バックナンバー

KUMONグループの活動  2020/09/08更新

Vol.370 浮世絵から見える江戸時代の人々「重陽の節句」

大輪の菊に健康と長寿を願う ~人々の暮らしと「重陽の節句」の関係~

KUMONグループの活動  2020/09/01更新

Vol.369 特別企画 子育てのヒント‐「自立」のためにできること(2)

子どもの自立に「甘え」は欠かせない 「甘えさせる」と「甘やかす」の見極めが大事 お話:子育てカウンセラー・心療内科医 明橋大二先生

KUMONグループの活動  2020/08/25更新

Vol.368 ~創始者公文公の言葉より~

    公文式の原点⑤            <学年を越えて進む>

KUMONグループの活動  2020/08/11更新

Vol.367 あきびんごさん×くもん出版 絵本制作編

絵本制作に込められた 絵本作家あきびんごさんと 編集者の想い

KUMONグループの活動  2020/08/04更新

Vol.366 浮世絵から見える江戸時代の人々「お守り」

災いから子どもを守りたい ~浮世絵から見える母親の愛情~

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.072 後編
読売巨人軍 球団職員
矢貫俊之さん
行き詰まっても逃げないで あきらめずにぶつかって 答えは自分で見つけよう
Vol.072 前編
読売巨人軍 球団職員
矢貫俊之さん
行き詰まっても逃げないで あきらめずにぶつかって 答えは自分で見つけよう
Vol.071
アート・トランスレーター
田村 かのこさん
今ある“型”にはまらなくていい 自分にできることを一つずつ進めていけば自ら“型”をつくることができる
Vol.070
文化遺産コンサルタント
佐々木義孝さん
「今の環境でしか出来ないこと」から 「その環境で自分が夢中になれること」 を探して、実践していくと、道は開けてくる
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.063 後編
往来物研究家
小泉吉永先生
江戸の知恵には学びがあふれている “好き”をとことん掘り下げて 出会いを引き寄せよう
Vol.063 前編
往来物研究家
小泉吉永先生
江戸の知恵には学びがあふれている “好き”をとことん掘り下げて 出会いを引き寄せよう
Vol.062
筑波大学国際発達ケア:エンパワメント科学研究室教授・保健学博士
安梅勅江先生
「エンパワメント」の力が 「みんなが夢を持てる世界」を実現する
Vol.061
臨床心理士、国際TA協会公認交流分析家
末松渉先生
「心の危機」は成長の機会でもある 「学ぶ喜び」を知って 「生きる力」にしていこう
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!