KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

KUMONグループの活動  2016/03/29更新

Vol.144 就労支援としてのKUMON-フォレスト  

「“働きたい”尊重し、育てています。
できることをじっくりと、
一緒に伸ばしていきましょう」

障害のある方たちが就労のためにさまざまなことを学ぶ場、それが「就労移行支援事業所」です。みなさんはどんなところをイメージされますか。東京都葛飾区にあるフォレストは、スタッフ、そして利用者の方たちのたくさんの笑顔があふれる空間でした。

「自信がないために、良いところや秀でた能力を発揮できない人が多い」


フォレスト 高橋さん(所長)

東京・葛飾と聞くと、「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です」の口上でおなじみの映画『男はつらいよ』や、派出所勤務の警察官の下町奮闘記を描いた長寿ギャグ漫画『こち亀』(正式名称:『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)を思い浮かべる方も多いことでしょう。フォレストは、下町情緒漂う街並みの一角、葛飾区役所を目の前に望むビルの2階にあります。階段をのぼり、入口の扉を開けると、20人ほどのフォレストの利用者のみなさんの笑顔に迎えられました。

障害のある方たちの就労のハードルは、大きく2つあるといわれています。ひとつは仕事に就くことそのもの。もうひとつは、仕事を長期間続けること(就労継続)のむずかしさ。この2つのハードルを越えるため、障害のある方に寄り添いながらサポートするのが就労移行支援事業所(※)なのですが、フォレストの利用者のみなさんのにこやかな表情からは、その「ハードル」が連想できにくいのです。まず、そのあたりから、フォレストの高橋所長にうかがってみました。

「就労移行支援事業所の大きな役割は、文字通り障害のある方の就労サポートです。特別支援学校を卒業したばかりのフレッシャーズも対象ですし、仕事に就いたものの、さまざまな事情で離職してしまった方の再就職の支援もしています。しかし、それ以上に大切なのは、いかに長い期間、安定して仕事を続けられるかだと考えています。そのとき、まず課題となるのは、事業所を利用される方たちのメンタルの状態です。みなさん、それぞれに良いところや秀でた能力をもっているのに、自信がないために、それらが発揮できていない方がとても多いと思います」(高橋所長)

※「就労移行支援事業所」 就労移行支援事業所は、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつである「就労移行支援」のサービスを提供します。障害のある方を対象に、仕事をするうえでの必要なスキルや能力を身につけるためのさまざまな職業訓練プログラムを用意するほか、面接対策なども指導し、就職活動全般をサポートします。また、「就労移行支援」は比較的新しいサービスです。2006年の障害者自立支援法(2012年改正、2013年障害者総合支援法に)の施行に伴い、それまでの「授産施設」「小規模作業所」(通常の就労がむずかしい障害者のための働く場)のほとんどは、就労そのものの場を提供する「就労継続支援A型(雇用契約あり)」「同B型(雇用契約なし)」、そして就労に必要なスキルや能力の向上を図るための「就労移行支援」などの施設や事業所へと順次移行してきています。

「就労移行支援事業所は、学びの場であり、人材育成の場でもありたいと考えています」


フォレスト 伊藤さん(サービス管理責任者)

フォレストのサービス管理責任者の伊藤さんがこう続けます。
「フォレストに来られた当初、人とうまくコミュニケーションできなかったり、何事にも消極的だったりという方が多いと感じています。でも、それは一時的な状態で、これまで何年もの生活のなかで、できなかった体験や挫折などが折り重なり、自信をなくしているからだと思います。就職するのは簡単ではないですが、利用者さんとともに職種や会社を選び、就労のためのトレーニングをきちんと積めば、実現できそうだという感触はあります。けれど、大切なのはそのあとで、“自分はこれでいいんだ”“この仕事で会社に認められている”という自信をもちつつ、仕事を長く続けられることだと思います」

「だからこそ、ここで提供しているさまざまなプログラムをこなすことで、就労に必要なスキルや能力を育てていくとともに、そのプロセスで“やればできる!”という感覚を身につけてほしいのです。その感覚や体験を重ねることで、自信、つまり自分を信頼する気持ちが育ってくるはずです。自信…、自己肯定感といってもよいかもしれませんが、自信があれば周りの人ともうまくかかわれますし、心も折れにくくなると思います。そういう人になって巣立っていってほしいですね。その意味では、就職はゴールではなくスタート。フォレストも障害のある方たちの学びの場であり、さらに人材育成の場でもありたいですね」(高橋所長)

じつは、冒頭のタイトル「“働きたい”を尊重し、育てています。できることをじっくりと、一緒に伸ばしていきましょう」は、フォレストのホームページ内にある一節を拝借したもの。高橋所長はじめ、スタッフのみなさんの真摯で熱い想いが詰まっています。

フォレストでの公文式学習の様子とは?

関連記事

KUMONグループの活動  2015/10/06更新

Vol.106 就労支援としてのKUMON-諫早ワークスサテライト

“社会の役に立てる人” “その職場になくてはならない人” そんな人になってほしいと思っています 就労移行支援事業所、諫早ワークスサテライトでの公文式導入

KUMONグループの活動  2016/10/25更新

Vol.179 就労支援としてのKUMON-
でらいとわーく(前編)

「自分の持っている力に気づき、可能性を知る。 自分にとっての“ちょうどいい”を知り、 働き続ける喜び、幸せを感じる」 その実現のためのサポートをしたい。

KUMONグループの活動  2016/10/27更新

Vol.179 就労支援としてのKUMON-
でらいとわーく(後編)

「自分の持っている力に気づき、可能性を知る。 自分にとっての“ちょうどいい”を知り、 働き続ける喜び、幸せを感じる」 その実現のためのサポートをしたい。

KUMONグループの活動  2014/11/18更新

Vol.063 就労支援としてのKUMON-就労支援施設フォーラム

“就労移行支援”や “就労後の定着支援”への 公文式の活用 「第3回就労支援施設フォーラムin品川」より

KUMONグループの活動  2015/01/13更新

Vol.070 就労支援としてのKUMON-愛光園

「愛光園の利用者さんたちと われわれスタッフは ともに“就労”という 明確な目標をもった同志です」 「働きたい」という意欲と自己肯定感が未来を拓く

バックナンバー

KUMONグループの活動  2019/01/20更新

Vol.293 持続可能な教育支援と国際貢献

バングラデシュでの取り組みが 首相官邸国際広報映像として 世界各地のCNNで放送!

KUMONグループの活動  2019/01/15更新

Vol.292 公文書写―公文書写教室編

あらゆる世代の方々が それぞれの目標に向かって

KUMONグループの活動  2019/01/11更新

Vol.291 仲間たちとともに60周年
~Honda TV出演~

60周年コラボレーション HondaTV × 公文式

KUMONグループの活動  2019/01/08更新

Vol.290 浮世絵に描かれた読み聞かせ

歴史から見えてくる 読み聞かせの大切さ

KUMONグループの活動  2018/12/25更新

Vol.289 トビタテ!留学JAPAN ―留学体験発表会

一歩踏み出す勇気を持って 世界へ飛び立とう

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.059 後編
ジャズヴォーカリスト
古瀬里恵さん
何ごとも続けることが力になる その力が自信となって チャレンジする勇気につながる
Vol.059 前編
ジャズヴォーカリスト
古瀬里恵さん
何ごとも続けることが力になる その力が自信となって チャレンジする勇気につながる
Vol.058
コピーライター
佐々木圭一さん
「伝え方」を学べば、  人の心を動かし行動を変えられる。  子どもたちの夢を後押しできる。
Vol.057
イラストレーター ももろさん
成長していこうと思う限り 学びに終わりはなく、 人生を拓くきっかけになる
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.051 後編
跡見学園女子大学 学長
笠原 清志先生
心を開き、異質なものへの 素直な興味を持ち続けよう
Vol.051 前編
跡見学園女子大学 学長
笠原 清志先生
心を開き、異質なものへの 素直な興味を持ち続けよう
Vol.050
大阪市立大学大学院 経営学研究科 教授
山田 仁一郎先生
「学問」は先人から受け取った 人類の「知恵の蓄積」 未来につなぐため、学び続けよう
Vol.049
広島大学 教育開発国際協力研究センター長
吉田 和浩先生
日本は「教育」で世界に貢献できる 持続可能で平和な社会を築くことが 「教育の国際協力」のゴール
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!

What’s
KUMON?

これまでも。これからも。
KUMONはずっと
「学ぶ集団」であり続けます。

KUMONは、50を超える国と地域に、「学び」を提供しています。

乳幼児から高齢者まで。
生涯を通じて学ぶ喜びをお届けします。

Baby Kumon / 書籍・知育玩具 / 学校・施設・企業への導入 /
認知症の予防と維持・改善 / 書写 /
日本語/ フランス語/ ドイツ語

公文教育研究会
代表取締役社長
池上 秀徳

指導者も社員も
「子どもから学ぶ」。
KUMONはいつも
学び続ける集団です。

私たちが大切にしている、創始者の
ことばがあります。

学ぶ力は、やがて生きる力へ。
KUMONは一組の親子の
絆から生まれました。

KUMONは、公文式学習を通して、
「生きる道を自らの力で切り拓いて
いける健全で有能な人材」の育成を
目指しています。

公文式教材のひみつを
わかりやすくご紹介。

公文式になくてはならない
指導者の役割とは。

私たちには「夢」があります。教育を通じて世界平和に貢献することです。

時を越えて。国境を越えて。
すべては、一人ひとりのために。

日本の子どもたちから
世界中の人たちへ。

    • KUMONグループ会社一覧
    • さまざまな場で「個人別・
      ちょうどの学習」を実践。
      世界各地に広がっています。
    • お問い合わせ・資料請求
      KUMONへのご意見、ご質問などを
      お寄せください。
    • お問い合わせ
    • ロゴに込められた想い
    • この、KUMONのロゴ。どこかで見かけたことありませんか?
      このロゴには私たちの想いがたくさんつまっています。