高い基礎学力の養成をめざしたKUMONオリジナルの教材と個人別学習
文化や価値観、教育システムが異なる海外で、KUMONが受け入れられている大きな理由のひとつは、教育の根幹となる「高い基礎学力の養成」をめざしていること。そして、そのために、易しい内容から高度な内容へとスモールステップで構成されたKUMONの教材があることです。
この教材は、どの国の教育システムにも準拠していません。子どもたちがいつでも意欲的に学んでいけるよう、KUMONがオリジナルで創りあげた教材です。また、この教材は紙と鉛筆さえあれば、どんな国でも学習でき、一人ひとりの学力とペースに合わせた個人別学習ができるという特長もあります。
世界各地のKUMON指導者共通の願い「子どもたちの可能性を最大限に伸ばしたい」
世界に広がっているもうひとつの大きな理由は、世界各地にある教室の指導者の存在です。国や民族の違いはありますが、「どの子にも学ぶ喜びを知ってほしい」「子どもたちの可能性を最大限に伸ばしたい」という、同じ願いをもったKUMONの指導者がいます。
指導者は子どもたち一人ひとりの学力を見極め、その子にあった教材を提供し、できたことを認め・ほめながら、みずから学ぶ姿勢と確固たる基礎学力を育んでいきます。そのことが、地域を、さらには国を良くしていくことにつながると信じているからです。
「将来は途上国で」故・公文毅社長の思い
1990年12月9日付『毎日新聞』の「これからどうなる」というコーナーに、故・公文毅社長(くもん たけし、当時公文教育研究会代表取締役)のインタビュー記事が掲載されています。「発展途上国にとって人づくりが最も大切ですが?」という質問に答えてのコメント。四半世紀近く前の1990年というと、海外の学習者数がようやく17万を超えたころです(現在は約281万、2014年3月)。
「われわれのメソッドは紙とエンピツがあればよく、安い費用で普及できます。しかし、先進国にしても教育予算の削減で四苦八苦しているのですが、途上国の場合、それ以上に予算の壁があります。政府や有力企業の応援で教育面にも海外援助の資金が回るようになると良いのですが。わたしの希望は、将来、発展途上国や難民など教育条件に恵まれない国の子どもたちの学力向上に公文の教育システムが役立つことなのです。21世紀に向かって環境問題がクローズアップされていますが、教育はそれと同じくらいの大切な問題です。」<原文のまま>
私たちは、毅社長のこの思いを一日でも早く実現できるように、これからも真摯に活動していきたいと考えています。
フィリピン
1階はコーヒーハウスとグリル料理のレストラン、2階がKUMONの教室です。ホッとくつろぐ空間と学びにいそしむ場という対比が絶妙で、不思議と生きるエネルギーを感じてしまう建物です。小さくて見えにくいですが、2階のKUMON教室のベランダ中央には、フィリピンではおなじみのマリア様の絵が飾られていて、生徒さんたちを見守っています。
インドネシア
経済発展が著しいインドネシアでは、モーターバイクは庶民の足。教室のおとなりのバイク屋さんにもところせましと並べられています。きょうは教室がお休みの日なので、ちょっとだけバイクがはみだしているのはご愛嬌。教室日には学習が終わった子たちがバイクを興味深げにながめ、店員さんを質問攻めにすることもあるそうです。
オーストラリア
ガラス面に貼られたクリスマスツリーやリボンのデコレーションにご注目。でも、街も陽射しも夏の装い…。そう12月のオーストラリアは真夏。北半球では「ホワイトクリスマス」ですが、こちらでは「グリーンクリスマス」と言うそうです。サンタクロースの服装はというと、これは北半球といっしょですが、さすがに薄手の生地。でも最近は、半袖・短パン・サングラスのサンタさんもいるとか。見てみたいですね。