KUMONらしいICTの活用
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池上:KUMONとしてICTをどう活用するか。方法はいろいろありますが、やはりデータをいかに活用するかというところが焦点です。子どもたちの学習の効果を高めていくために必要なものがデータです。子どもたちへの指導やアドバイスは、学習内容を正確に記録することで、より精密なものになります。
佐藤:公文式の教材は、体系化されていて、緻密に設計されています。一人ひとりの子どもたちが自分の力で学んでいけるよう、子どもの視点で制作された教材です。ICTの活用により公文式学習で学んだ学習者一人ひとりの学習状況をより正確に把握できる生徒の学習カルテができあがり、それを先生たちに活用していただく。きっとよりよい指導につながっていくことでしょう。そのデータが保護者とも共有できるという点も大事なことですね。
池上:公文式教室の先生方と各ご家庭のコミュニケーションに必要なのは、リフレクション(=内省による振り返り)できる情報の共有だと考えます。子どもたちは客観的に自分の学習データを見ることで、振り返りや目標を立てながら進めていけます。
佐藤:公文式教材は、常に子どもたちの学習状態から学びながら、よりよい教材へと進化し続けていますね。本当に素晴らしいと思います。ビッグデータによって、さらによい教材の改訂に活かすことができますね。作成された問題を子どもたちが意図したとおりに解けているかも検証がしやすいでしょう。国も教育のビッグデータ活用について議論をしていますけど、本当に大きな課題です。KUMONの取り組みは素晴らしいロールモデルになると思います。