教師になるつもりはなかったが
教育実習で子どもたちにかかわる楽しさを知る
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私はもともと中学校の英語教師でしたが、小さい頃は教員になる気はまったくありませんでした。実家は米軍横田基地のそばで、米軍向けのホテルを経営し、また祖父がアメリカに留学経験があったため、アメリカには憧れを抱いていました。学校以外で英語を習っていたことはありませんが、中学時代は家に帰るとずっと米軍関係者向けのラジオFEN(現在のAFN)を聴いていました。そのうち突然、ラジオの英語が理解できるようになったりしました。高校は進学校とされる都立高校に進みましたが、部活のテニスとラジオの日々。勉強に熱心ではありませんでしたね(苦笑)。
ところがある時、アメリカから交換留学生が来て私がそのお世話係になりました。日本語がまったく話せない彼に日本文化を教えたりアメリカのことを聞いたりして一年間過ごすうち、あらためて英語はおもしろいと実感しました。
その後、信州大学教育学部へ進学しました。浪人したこともあり、学部はどこでもよかったんです。教師になる気もなかったのですが、学費を出す条件として、父に教育学部に入ったので教員採用試験を受けることを約束させられました。ただ、私は教員採用試験に受かっても就職は一般企業に、と最初は思っていました。
それが大学3年生の時、大学附属の小中学校で6週間の教育実習をしたら、とてもおもしろくて。指導教官も素晴らしい先生で、中学の英語教員になることに決めました。実習を通じて、未来のある子どもたちにかかわる楽しさとやりがいを感じたのです。
一方で、小さい頃からの夢だった留学もあきらめられず、教員になった直後もその思いは持ち続けていました。ところが中学校に勤め始めたらとても忙しくてそれどころではありません。授業をしていると、今まで自分が得た知識が脳みそから吸い取られていくような気がして、「自分も勉強しなくては」と、夜間に大学院に行くことにしました。
バレーボール部の顧問もしていたので、部活終了後にダッシュして通っていました。修士論文を書いた年は中学3年生の担任をしていました。「俺も勉強するから君たちも頑張れ」なんて励ましました。そして大学院を修了した時、勤務先の校長先生がフルブライト留学を勧めてくれたのです。

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