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Vol.331 2019.11.22

単位制高校(通信制)ミニフォーラム

学校と企業の協働
すべては生徒を伸ばしたい思いから
~公文式導入校の先生方の学びの活動~

2019年7月、「公文式導入校・単位制高校(通信制)ミニフォーラム」が大阪で開催されました。このミニフォーラムは、2019年度、全国2か所で行われ、大阪会場には約50名の西日本の導入校の先生方、公文教育研究会の導入校担当者が集まり、「一人ひとりの生徒を伸ばすために」をテーマに活発に学び合いました。

目次

公文式を活用して課題解決

徳風高校 公文式学習の様子徳風高校 公文式学習の様子

公文式の導入事業は、創立間もない頃、児童養護施設での学習支援から始まり、現在では、高校、大学、児童福祉施設、障害者施設など、さまざまな学校や施設で進んでいます。
生徒の多様性が広がる中、学力や学習姿勢・意欲の格差に悩む高校や大学。そうした学校現場から「公文式を学校で活用したい」という要望を受け、それぞれに合った方法で公文式学習が導入されています。学校現場の目標実現や課題解決を目指して、学校とKUMONが協働するということが増えてきました。

実践事例を学び合い、子どもたちに「ちょうどの学習」を

今回のミニフォーラムには公文式を導入する単位制高校(通信制)の先生方と導入事業を担当するKUMONの社員が集まりました。プログラムでは実践事例として、公文式を導入する2校から発表がありました。
香川県丸亀市にある村上学園高等学校では、生徒個々の学習レベルに合わせた教育を模索する中、公文式学習法と出会い、2013年11月に導入に至りました。現在では全学年の生徒が数学と国語を学習しています。導入から5年、すべての生徒たちが「ちょうどの学習」に取り組めるよう、日々工夫を凝らされています。
村上学園高校の取り組みについては下記URLよりご覧ください。

公文式の学校導入―村上学園高等学校<全日制スタイルの通学型・通信制高校>
https://www.kumon.ne.jp/kumonnow/topics/vol303/

徳風高校 東則尚校長徳風高校 東則尚校長

もう1校は三重県亀山市にある徳風高等学校。2019年5月より1年生全員に公文式数学を導入しました。徳風高校の先生方にお話を伺ってみました。
「公文式教材に惚れこみました!」と話してくださったのは東則尚校長。過去ご自身で教材を作った経験から、スモールステップで組まれ、自学自習で取り組むことのできる公文式教材に魅力を感じ、導入を検討し始めたそうです。実際の導入に向けては、日々の学校運営の中で具体的にどのように取り入れていくかなど、考えなくてはならないことはたくさんありましたが、何よりも生徒たちの「自尊感情」を高めていくという大きな使命のために導入に踏み切りました。それからは公文式学習の導入の体制づくり、生徒への指導など、チーム一丸となって取り組んでいらっしゃいます。

尾形大先生:新しい試みだったので不安もありましたが、公文式の研修を受けて面白いかもと感じました。学校や子どもたちのために、可能な範囲で研究して前向きに実践しています。
郷司竜太先生:何のために公文式学習をするのか、ということを生徒たちにきちんと伝えることを大切にしています。きちんと見える化をすることで生徒たちとのコミュニケーションがより活発になり、同じ方向を向くことができていると感じます。
佐藤秀敏先生:少ない時間でも集中した学習姿勢をつけようと公文式を朝学習に取り入れました。自分に見合った「ちょうどの学習」を提供できれば集中してできるんだというのを実感しています。公文式学習を通して、100点をとって喜ぶ生徒の姿を見るととても嬉しいです。生徒たちが自分に自信が持てるようになってきているなということを感じています。
丹羽巧先生:表情が硬かった生徒がほめられることで変わっていくということを強く実感しました。公文式学習をしている生徒たちの様子をよく見て、生徒たちとのコミュニケーションのきっかけにしています。
東則尚校長:「チーム徳風」として、各先生方の強みを活かした指導・運営をしていきたいですね。

チーム徳風(徳風高校の先生方と公文教育研究会の社員)チーム徳風(徳風高校の先生方と公文教育研究会の社員)

フォーラム後半では各校の実践的な取り組みの様子からヒントを得た先生方がディスカッションを行い、学びを深められました。ここで参加された先生方の声をご紹介します。
星槎国際高校・浦部了太先生:このようなフォーラムで他校の取り組みを伺うのはとても参考になります。他校の先生方が「ちょうどの学習」を意識してより生徒に合った個人別の進度調整に努力されている様子に刺激を受けました。不登校など課題を抱えた生徒が、公文式学習で自分の可能性を見つけ、ほかの取り組みにも良い影響が出てくるように指導していきたいと思っています。
村上学園高校・木村勇貴先生:フォーラムで発表するにあたり、公文式導入についての振り返り・分析の良い機会となりました。生徒たちと目標を共有してチームの一員として一緒に取り組めることができるようになり、とても面白いと感じています。これからも生徒全員が「ちょうどの学習」に取り組める仕組みづくりをしていきたいです。

「生徒を伸ばしたい!」 学校とKUMONの目標は同じ

目の前の生徒たちのために、何ができるのか…。
ミニフォーラムにはそんな同じ目標に向かって一生懸命に考える学校の先生方とKUMONの社員の姿がありました。事例を持ち合い、より良い指導について一緒に考え、学び合う。これからもこのような機会を設けながら、一つひとつの学校に寄り添って、子どもたちのために取り組んでまいりたいと思います。

関連リンク 学校での公文式 高等学校・高等専修学校等 徳風高等学校 村上学園高等学校 星槎国際高等学校

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