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KUMONグループの活動  2019/04/16更新

Vol.303

公文式の学校導入―村上学園高等学校<全日制スタイルの通学型・通信制高校>  

「できる」喜びを重ねることで
関心を持てなかった学習に
感じ始めた「楽しさ」「意義」

香川県丸亀市の中心部にある村上学園高等学校は、2012年4月に全日制スタイルの通学型・通信制高校として開校しました。2013年11月には中国・四国地方の高校で初めて公文式学習を導入。現在は、月曜日から木曜日の週4日、1日2時間、基礎学力向上を目指した公文式学習の授業が行われています。今回は、公文式を導入したきっかけや学習効果について、学園の皆さんにお話をうかがいました。

2018年度からスタートした「公文集会」
表彰式がモチベーションアップに


村上 太 校長

まず初めに、公文式を導入したきっかけについて、村上太校長先生にうかがいました。

―― 公文式を導入した経緯について、教えてください。

本校に入学する生徒の中には、中学校時代にさまざまな事情で不登校や学力不振だった生徒も少なくありません。そうした生徒たちに、まずは基礎学力を身につけてもらいたいということから、開校2年目の2013年11月に当時の校長が提案したのが公文式学習の導入でした。どこまでが理解できて、どこからが理解できていないのか、その境界線は個々によってさまざま。それを担当の先生が各生徒に合わせた独自の教材を用意するというのは非常に負担が大きい。そこで各自の学習レベルに合わせてスタートし、進めていくことができる公文式学習が適しているのではないか、ということが最大の理由でした。

―― 村上校長先生は、公文式学習にはどのようなイメージを持っていたのでしょうか?

公文式学習は自分が理解しているところまで戻って学習することができること、また反復することによってきちんと学力が身につくというところに良さがある、というふうに考えていました。

―― 導入して5年が経ちますが、実際の学習効果についてはどのように感じていらっしゃいますか?

個々の生徒に合わせて、「少しずつ」レベルが上がっていくという公文式学習は、生徒たちの基礎学力向上には非常に適している教材だと実感しています。ただ、生徒たちの学習意欲をもっと掻き立てるような工夫が必要だな、ということも感じています。公文式学習の効果を生徒自身が感じられると、意欲を持ってやってくれることが多いのですが、やはりなかにはまだ「自学自習」が身についていなくて、学習時間の間、だらだらとただ時間だけが過ぎていくという生徒もいます。そうした生徒への働きかけをどうしていくかが課題となっています。


「公文集会」の様子

―― 実際に、何か工夫されていることはありますか?

2018年度から始めたのが「公文集会」です。毎学期の終わりに行っているのですが、教材終了テストに合格した生徒を生徒全員の前で表彰することによって、目的意識を高めていこうと考えました。また、本校の先生からではなく、公文教育研究会本部の担当の方から表彰してもらっています。そのほうが生徒にもいい緊張感が生まれると考えたからです。もちろん、「公文集会」で全員が変わったわけではありませんが、学習態度が変わってきた生徒もいました。それまでは時間を気にすることなくだらだら教材を学習していたのが、時間内に問題を解き終わろうと努めるようになったりして、一定の効果が出ていると思っています。

―― 卒業生の中には、3年間で大きな変化・成長のあった生徒もたくさんいるとうかがっています。

そうですね。公文式学習によって基礎学力を身につけ、それをバネに大学受験をして見事に合格したという生徒もたくさんいます。大学受験だけがすべてではありませんが、そういう先輩たちに、ぜひ続いていってほしいと思います。

「できる」が増え、芽生えた学習意欲
将来に灯された“明るい光”

次に、新2年生の藤原怜也さんと大谷立人さんに、1年間、公文式学習をやってみての感想をうかがいました。

―― 1年間、公文式学習をやってみて、いかがですか?

藤原: 特に計算問題が、最初に取り組み始めた時よりも速く、正しく解けるようになってきたと感じています。小学校の時から計算問題は間違いが多くて、「もっとゆっくりやればできるよ」と言われていました。でもそれがなかなかできなかったのですが、公文式は他人を意識することなく自分のスピードでやることができるので、だんだんと間違いが少なくなってきて、どんどん速く解けるようになってきました。

大谷: 僕も計算問題に苦手意識を持っていたのですが、1年生の4月から頑張って集中して取り組んだおかげで、2学期あたりからしっかりと計算ができるようになりました。難しい問題もありますが、楽しく公文式学習に取り組んでいます。


左:大谷 立人さん、右:藤原 怜也さん

―― 公文式によって、学習に対する意識は変わりましたか?

藤原: 公文式学習を始めてから、「もっと速く計算を解きたい」という思いが強くなってきました。中学校の時にはこうした気持ちになったことはなくて、「勉強はやりたくないな」と思っていました。でも、公文式でできることの楽しさを覚えてからは、「自分にとってプラスになることだから、しっかりとやっていこう」という前向きな気持ちになりました。僕は結構飽き性な性格で、一つのことに集中することが苦手だったのですが、今では自宅でも自分が決めた時間はしっかりと学習できるようになりましたし、そのほかのことについても集中力が身についたと感じています。

大谷: 中学校の時は、勉強に対してまったく興味を持てなかったのですが、この学校に入学してからガラリと気持ちが変わりました。今は「勉強することは、絶対将来につながる」と思っているので、頑張りたいという気持ちです。なので、ほかの授業でも静かに集中して勉強することができるようになりました。

―― これからの目標を教えてください。

藤原: まだ将来何になりたいかは具体的には決まっていませんが、公文式学習を通して自分の未来が明るいと感じるようになったので、これからも頑張りたいと思います。

大谷: 公文式学習をするようになって「できる」ことが増え、「将来はこういうことをやってみたいな」という興味の幅も広がってきました。これからもいろいろなことを学んで、将来は社会の役に立つ人になりたいです。

担当の先生から見た公文式学習の効果とは

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