KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
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KUMONグループの活動  2018/09/11更新

Vol.272

公文式の施設導入―
児童養護施設 大村報徳学園  

信念を持った大人が集うことで
明日への活力が生まれ
子どもたちの未来が明るくなる

KUMONは会社が設立されてまだ間もない頃から児童養護施設での学習支援を行っており、現在では全国80カ所以上の施設で導入されています。今回訪ねた大村報徳学園(鹿児島県)もその一つ。同学園では1983年から30年以上の積み重ねがあり、現在、児童の大半が、自学自習で学年以上の内容を学習しています。今回は、そこに至るまでの紆余曲折について同学園の公文式指導担当者のお話を伺いつつ、取材当日に開催された導入施設勉強会「鹿児島地区会」のもようから、児童養護施設における公文式学習の地域での取り組みにせまります。

支援学級の子も「必ずできるようになる!」


大村報徳学園:岩元先生

大村報徳学園の岩元次郎先生は、同学園での公文式学習の推進役。岩元先生は「教室が楽しくて仕方がない」と言われ、子どもたちも公文式学習が大好きですが、ここに至る道のりは決して平たんではなかったと話します。

「私が入職した時はすでに導入から5年ほどたったころで、当時、職員の間で公文式への不満が起きていました。それは、『計算力だけつけてどうするの? 学力向上に即効性がないのでは?』というものでした」

その後も、園舎の建て替えなど施設内の都合で学習場所を確保できない時があったり、学校の部活動との兼ね合いで負担に感じた子どもたちから、公文式学習への不満の声があがったこともあったそうです。

「でも私は、公文式学習で伸びる子どもたちを見てきました。児童養護施設に入所してくる子どもたちは、さまざまな事情を抱えてやってきます。公文のプリントができたこと、そしてほめることを繰り返していくと、子どもたちは少しずつ自己肯定感を身につけていくんですね。虐待による発達障害を持った支援学級の子でも、学年を越えてできるように成長していくんです」このことが、岩元先生が同学園での公文式学習を続けていく原動力になったと言います。

また、学習進度がわかり、子どもたちの成長が共通認識されることで、ほかの職員から子どもたちの生活面での変化についても語られるようになり、同学園の職員の間でようやく公文式導入の効果とみられる正のスパイラルが生まれるようになったそうです。

そして、岩元先生にとって大きな気づきの機会が、2016年に発生した熊本地震の後にありました。
「熊本地震の支援のための職員派遣で、私が10日間ほど熊本の施設に応援として勤務することになりました。それまでは私が学園に出勤する日に公文の学習時間を設けていたので、子どもたちは10日間学習できないことになる……だから子どもたちに、『先生がいなくても自分たちだけで宿題学習ができますか?』とたずねたら、『できる!』というんですね。そしてこの時、ちょうど教材の中身や採点の研修を全職員対象に実施した直後だったので、タイミングがよかったこともありますが、職員が協力して生活の場で公文の宿題をみてくれたのです。熊本への派遣が終わって帰ってきたら、ほとんどの子たちがちゃんと10日分の学習をしていました。子どもたちは『毎日学習したら忘れない、早く解けるようになった』と言ってくれたんです」

岩元先生が公文式学習の定着を確信できるようになったエピソードだと言います。このような積み重ねがあって、子どもたちはどんどん伸びて、学校の宿題もすぐ終わるようになり、大村報徳学園の職員全員にとって誇らしい出来事になったと話してくれました。

鹿児島の児童養護施設KUMON担当者が取り組む「地区会」とは

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