KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

KUMONグループの活動  2017/03/28更新

Vol.200 自立支援としてのKUMON  

“なりたい自分になる”ためのサポート
学びを通しての自立支援
そして人生を拓く支援

現在、KUMONは日本を含む49の国と地域で学びを提供しています。そのほとんどは「公文式教室」が学びの場ですが、実は大学や専門学校、企業、児童養護施設、就労移行支援施設など、教室以外にも広がっています。今回は「社会福祉」「障害福祉」という面での広がりをご紹介します。担当部署である施設サポート部部長の石井勝志にききました。

確かな基礎学力としっかりした学ぶ姿勢が
未来の自立につながる


施設サポート部 部長 石井勝志

施設サポート部では、児童養護施設や障害者・障害児関連施設などへの導入を担当しています。外部の方からは“公文式教室を建てたり、その部材を扱ったりしている部署ですか?”というご質問をいただくこともありますが、外部の施設への公文式学習の導入とその学習サポートをしています。

 


児童養護施設での学習風景(山口)

担当している施設は大きく2つに分けられ、ひとつは児童養護施設をはじめとする児童福祉施設(※1)への導入です。児童養護施設に限っていえば、全国に現在600ほどある施設のうち約80の施設が公文式を導入してくださっています(2017年3月現在)。その理由は、端的に申し上げれば“施設を巣立ったあとの自立”です。入所者は、高校3年の3月をすぎると施設を出なければならないのですが、そのときに基礎学力や学ぶ姿勢がしっかり身についていれば、就職でも進学でも、自分が望む道に進める可能性が高くなります。公文式の創始者・公文公(くもん とおる)は1960年代の会社創業期に、手弁当で当時の孤児院(現在の児童養護施設に相当)で学習支援をしていたのですが、いま、公文式を導入してくださっている施設のみなさんの想いとまったく同じだったのでしょう。


就労移行支援施設での学習風景(東京)

もうひとつは、障害がある方たちが利用される就労移行支援施設(または事業所)(※2)での導入です。こちらはまだ歴史が浅く、6年ほど前にスタートしました。千葉県成田市にある“就職するなら明朗アカデミー”という支援施設で、支援プログラムのメインとして公文式学習を導入してくださったのです。導入の理由は、読み書き・計算の力が仕事をするうえで役に立つことはもちろん、学習によってできることが増え、それが“喜び”となり、集中する・継続する・思考するといった力になり、さまざまな仕事をしていくベースになるということでした。そして、実際に学習が始まると、そういったことだけでなく自己肯定感が育つこともわかりました。導入して数ヵ月もしないうちに明朗アカデミーさんの就労実績が高まったことにも驚きましたが、就労支援でも公文がお役に立てることがわかり、とても嬉しかったですね。その後、この施設を見学された他の施設の方たちの口コミで導入が少しずつ広がり、現在は全国で30ほどの支援施設(関連施設含む)で導入していただいています(2017年3月現在)。

また、まだ数は少ないですが、10年以上前からリハビリ病院や少年院でも導入しているところがあります。リハビリを主な治療とした病院では、高次脳機能障害(※3)の患者さんや患児さん対象に、認知面の改善を主な目的に学習しています。もちろん、その改善により、就職・復職という自立に向けての学習です。少年院では、学力をつけ、退院後に就職や進学するために学習をしていますが、そのことが再犯予防にもつながるそうです。こうした導入では、公文への期待の大きさを嬉しく感じるとともに、その責任の大きさによりいっそう身が引き締まる思いです。

  • ※1・・・厚生労働省の資料によれば、児童福祉施設とは、児童福祉法に規定される施設で、児童養護施設のほか、助産施設・乳児院・母子生活支援施設・知的障害児施設などのほか全14種があります。これらの施設で、保護者のいない子どもたち、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする子どもたちに対し、公的な責任として、社会的に養護をしています。対象の子どもたちは約45,000人います。
  • ※2・・・就労移行支援施設(または事業所)は、障害者総合支援法での障害福祉サービスのひとつである「就労移行支援」のサービスを提供します。障害のある方を対象に、仕事をするうえで必要な能力やスキルを身につけるためのさまざまな職業訓練プログラムを用意するほか、就職活動全般をサポートしています。また、「就労移行支援」は比較的新しいサービスです。2006年の障害者自立支援法(2012年改正、2013年障害者総合支援法に)の施行に伴い、それまでの「授産施設」「小規模作業所」(通常の就労がむずかしい障害者のための働く場)のほとんどは、就労そのものの場を提供する「就労継続支援A型(雇用契約あり)」「同B型(雇用契約なし)」、そして就労に必要な能力やスキルの向上を図るための「就労移行支援」などの施設(事業所)へと移行しています。
  • ※3・・・高次脳機能障害は、脳挫傷などの頭部外傷、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による脳のダメージの後遺症です。記憶・注意・言語・視覚・社会的行動などに障害や機能不全が生じる、つまり脳の高次な機能に障害が生じるため、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう障害の総称です。その症状はひとりひとり異なるといわれています。ちなみに、公文式を導入しているリハビリ病院と公文との共同研究では、知覚統合、情報処理、注意の持続性・安定性・選択性の向上などの面で効果があることがわかっています。

放課後等デイサービスへの導入に踏み切ったきっかけとは?

関連記事

KUMONグループの活動  2016/10/25更新

Vol.179 就労支援としてのKUMON-
でらいとわーく(前編)

「自分の持っている力に気づき、可能性を知る。 自分にとっての“ちょうどいい”を知り、 働き続ける喜び、幸せを感じる」 その実現のためのサポートをしたい。

KUMONグループの活動  2016/10/27更新

Vol.179 就労支援としてのKUMON-
でらいとわーく(後編)

「自分の持っている力に気づき、可能性を知る。 自分にとっての“ちょうどいい”を知り、 働き続ける喜び、幸せを感じる」 その実現のためのサポートをしたい。

KUMONグループの活動  2015/10/06更新

Vol.106 就労支援としてのKUMON-諫早ワークスサテライト

“社会の役に立てる人” “その職場になくてはならない人” そんな人になってほしいと思っています 就労移行支援事業所、諫早ワークスサテライトでの公文式導入

KUMONグループの活動  2017/08/29更新

Vol.223 就労継続支援B型事業所でのKUMON-友の丘

「ルーナと公文式学習は、 人間はいくつになっても、 障害があっても、成長できるということを 実証してくれています」

KUMONグループの活動  2013/10/15更新

Vol.007 就労支援としてのKUMON-就労するなら明朗アカデミー

公文式学習を 支援プログラムの中心に据え 就労実績が大きく向上 障害者の真の自立をめざして

バックナンバー

KUMONグループの活動  2019/10/01更新

Vol.326 メキシコの教室の “Big Man”

数字が怖かったマヌエルさん 公文式学習から得たものは、仕事に 必要なスキルと自信そして学ぶ喜び

KUMONグループの活動  2019/09/24更新

Vol.325 English Immersion Camp 2019

英語を使って世界を身近に ~イングリッシュ・イマージョン・キャンプ2019開催~

KUMONグループの活動  2019/09/17更新

Vol.324 公文式の英語教材

子どもたちが自学自習 しやすくするために 一瞬の「間」も大切に

子育て・家庭学習  2019/09/13更新

Vol.323 親子のきずなづくり

「ことばのやりとり」を通じて、 親子の“歯みがきタイム”を楽しい時間に

学習者・OBOG  2019/09/10更新

Vol.322 パナマ共和国に公文式教室開設!

子どもたちの可能性を 育んでいきたい ~パナマに6教室同時開設~

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.064 後編
小説家
伊与原新さん
自分の手をたくさん動かし続けて 小さな成功体験を積み重ねれば 見える世界は広がっていく
Vol.064 前編
小説家
伊与原新さん
自分の手をたくさん動かし続けて 小さな成功体験を積み重ねれば 見える世界は広がっていく
Vol.063
JAXA 宇宙航空研究開発機構 主任研究開発員
渡辺英幸さん
柔軟な価値観を持ち 変化を不安と思わずに チャンスととらえて楽しもう
Vol.062
国連広報センター所長
根本かおるさん
「好奇心」は大切な原動力 What, Why, Howを自らに問いかけて 思考やものの見方を広げよう
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.057 前編
中部大学 副学長 国際センター長
辻本雅史先生
くり返しによる「学びの身体化」で その学びは本物になる 学び続けて生涯自分を成長させよう
Vol.056
声楽家
安田祥子さん
歌いかけは親子をつなぐ大切な時間 童謡が持つ日本語の豊かさを大切に
Vol.055
東北大学スマート・エイジング学際重点研究
センター特任教授/村田アソシエイツ代表
村田裕之先生
「人生100年時代」に向け、 自分の「好き」を見つけて 「自分軸」で生きていこう
Vol.054
関西大学 外国語学部・
関西大学 大学院外国語教育学研究科
教授 竹内理先生
「ふれて、使って、気づいて、直す」 外国語習得の効果的なサイクルで 自分の目的にあった英語力を育てよう
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!