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Vol.148 2016.04.26

先輩留学生からのメッセージ

留学とは「発見」
自分日本、そして世界と向き合い
それぞれの新たな一面発見できる

KUMONでは、文部科学省および独立行政法人日本学生支援機構による「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」で留学した学生46名にアンケート協力いただき、留学に興味をもった時期やきっかけ、留学で身についた力、親に感謝していることなどを聞きました。「なぜ留学に行き、何を得たのか?」彼らの生の声から、イマドキの大学生の留学事情についてご紹介します。

目次

留学に興味を持ったのは「中高生時代」以降
きっかけは「身近な人」

アンケートに回答してくれた46名の学生たちの留学先は、さまざまでした。代表的な留学先として知られるアメリカやイギリスの他、アフリカはウガンダ、ザンビア、タンザニア、マラウィ、中南米はアルゼンチン、グアテマラ、ホンジュラス、アジアはインドネシアやカンボジア、ヨーロッパはデンマークやポーランドなど37か国にものぼりました。

留学期間としては、「6か月以上1年未満」が全体の約6割という結果でした。留学の形態としては、「交換留学や派遣留学」が4割強を占めましたが、そのスタイルはさまざま。単位取得を目的として学校に通うアカデミックな留学だけでなく、インターンシップやボランティアといった海外での多様な活動を応援する「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」ならではの回答結果かもしれません。

トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 回答結果 トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 回答結果
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 回答結果

そんな学生たちに、留学に興味を持った時期とそのきっかけについて聞いてみました。留学に興味を持ったのは、「中高生時代」が23人、「大学入学以降」が16人と「中高生時代以降」が大半を占めました。そのきっかけは、「何となく海外に興味があった」という理由に続き、「友人が留学した」「身近に海外からの留学生がいた」などが挙げられました。“留学を身近に感じられる環境”が影響しているといえそうです。

また、海外旅行や親の海外赴任などで「小さいころから海外によく行っていた」「英語(語学)を学ぶのが好きだった」など、海外を身近に感じた経験から、留学に興味を持つようになったという方は11名で回答者の4分の1ほどでした。

留学経験者が語る、留学中に「やってよかったこと」「やっておけばよかったこと」は?

留学中に「やってよかったこと」として、多くの留学経験者が挙げたのは、「できるかぎり多くの場所へ足を運び、さまざまな講演会やカンファレンスに参加し、一人でも多くの方と接してお話しできるようにした」、「現地のSNSや情報のプラットフォームに登録し、現地の方が触れる情報に自分も触れるようにした」、「ディベートクラブ、ボランティア、インターンなど興味のある活動には積極的に参加した」など、現地で積極的に活動することでした。

一方、「やっておけばよかったこと」として挙げられたのは、ダントツで「語学」という結果でした。じつに回答者の7割近くの方が「語学」を挙げ、その約3分の1にあたる10人は、英語ではなく「現地語」と回答。「留学先は英語コースだったが、英語に加えてフランスを日常会話レベルまで持っていけば、もっと現地でいろんな人と関われたと思う。あとはテトゥン語とバハサインドネシア語が話せていれば、現地の文化をもっと深く知れていた」など、英語に加えて現地で使われている言語についても事前に学んでおくことで、留学先での学びが深まると感じた方が少なからずいたようです。

先輩留学生が親に感謝していることベスト3とは?

 

留学で身についた力とは?

トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 回答結果

アンケートでは、「留学で身についた力」として選択肢を挙げ、3つまで選んでいただいたところ、「多様性への寛容さ」、「物事を多角的に見る力」、「積極性」、「主体性」を多くの方が選択しました。その理由には、さまざまな経験が挙げられました。

【多様性への寛容さ】
・インドネシアの人たちが多様な民族で構成されていて、自分も異なる国の出身なのに寛容に受け入れてもらえたから。(インドネシアに留学)
・日本人とは違う感覚を持つ多国籍な友人やホストファミリーと暮らしているうちに自然に。(アメリカに留学)

【物事を多角的に見る力】
・留学中とその後に多くの国に行ったので、各国間の文化、言語、生活水準などを俯瞰的・多角的に見られるようになった。(フランス、東ティモールに留学)
・アメリカでは政治や社会問題について友達と話す機会が多く、それがきっかけで様々な意見を知り、物事を多角的に見る力がついた。(アメリカに留学)

【積極性】
・自分が行動しないと何も始まらなかったから。(ヨルダンに留学)
・日本のように自分の感情を察してもらえる環境ではないので、自分の意見を積極的に口に出せるようになった。(グアテマラに留学)

【主体性】
・インターンシップ先では、基本的に放置された状態で、自分から提案しないと何も生まれない状況だったため。(カンボジアに留学)
・自分から他人に働きかけていかないと何も起こらないことがわかったから。(ドイツに留学)

留学経験者が親に感謝していることは
「反対せずに応援してくれたこと」

「親に感謝していること」として挙げられた項目のうち、最も多かったのが「反対せずに応援してくれた」(46人中32人)でした。つづいて、「経済的なサポート」(7人)、「小さいころから勉強を楽しくさせてくれた」(6人)、「国内外の旅行に連れて行ってくれた」(5人)と続きました。学ぶことの楽しさや自分のいる場所とは異なる地へ赴く機会など、知らないことや異なるものを前向きにとらえる“環境づくり”を親がしてくれたことに感謝している様子がうかがえます。

留学を一言で表すと「発見」

「留学の価値を一言で表すと?」という質問をしてみたところ、「発見の旅」、「自分の無知を知りに行くこと」「世界を見て自分を知る機会」「他では味わえない発見の連続」「人との出会い」「誰もが日本代表になれること」など、さまざまな回答が挙げられました。46名それぞれの言葉で表現いただきましたが、「発見」、「知る」、「出会い」、「成長」というキーワードが多く見られました。留学の魅力は、「自分、日本、そして世界と向き合い、それぞれの新たな一面を発見できる」という回答に凝縮されているように感じます。

「トビタテ!留学JAPAN」では、東京五輪が開催される2020年までに、海外留学する学生を倍増させるという目標を掲げています。留学を経験して大きく成長した学生たちが、社会に出て活躍するこれからが楽しみですね。


関連リンク

トビタテ!留学JAPANプロジェクトディレクター・船橋力さん|KUMON now! OB・OGインタビュー 留学したKUMONのOB・OGたち|KUMON now! トピックス トビタテ!留学JAPAN

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