KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
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KUMONグループの活動  2014/07/29更新

Vol.047

国境を越えた学び合い  

一人ひとりの子ども
成長を支えるために

アメリカ・ニューヨークに海外最初の公文式教室ができてから40年、今やKUMONは48の国と地域に広がっています。この広がりを支えるのは、教材や指導の質とその向上。世界各国の社員が、より良い指導を目指して学び合う機会が増えています。

15か国から約50名が来日

2014年6月、公文式発祥の地である大阪に、世界各国から社員が集い、3つの国際会議が開かれました。まずは、3つの会議の名称とその内容をご紹介しましょう。

1)世界地区担当者会議(6月9日~13日)
公文式教室に対して、教材指導や教室運営に関するコンサルティングを行う社員の勉強会。各国の社員が教室発展を実現するための実践事例を共有し、日本国内の教室見学や事例研究、公文公記念館の訪問を通して、公文式への理解を深め、自国での活動を考えた。

※イギリス、ベトナム、メキシコから9名参加

2)世界指導責任者会議(6月18日~20日)
各国の指導責任者による会議。創始者公文公が遺した著作物や当時の研修会などの資料映像を通して、その思想や教育観について学び、それを自国の社員、そして教室の指導者に伝え、より良い指導を追究するために情報交換を行った。

※アメリカ、イギリス、インドネシア、オーストラリア、韓国、シンガポール、スペイン、中国、フィリピン、ブラジル、台湾、香港から22名参加

3)世界母国語教材担当者会議(6月23日~25日)
各国で母国語教材の制作や指導を担当する社員による実践的な会議。今回は、生徒の事例映像を使って、5A/4Aから2A教材群(文字を見て音読ができる力をつける教材)の指導における観察ポイントと具体的な指導行動について討議した。

※アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、シンガポール、スペイン、タイ、中国、ブラジル、メキシコ、台湾、香港から24名参加


英語の母国語教材は22の国と地域で使用されています
 

目指すものは同じ


熱心に質問するガブリエラ(左から2人目)

ここで、世界母国語教材担当者会議の様子をのぞいてみましょう。現在、公文式母国語教材には日本の国語教材をはじめとして、英語やスペイン語、ポルトガル語、中国語、タイ語などの教材があります。その中で、たとえばスペインやメキシコのスペイン語教材は、南米(アルゼンチン、コロンビア、チリ、ペルー、ボリビア)で使用されているスペイン語教材と、語彙や掲載作品などの一部を変え、各国の教育事情に合わせています。このような配慮による教材の細部の違いはありますが、公文式母国語教材は自習で先の教材へ進めるような構成になっています。

世界母国語教材担当者会議では、様々な国の社員が生徒の教材学習や音読の映像を見て、討議を行います。自国で使用していない教材であっても、参加者たちは想像力をフルに働かせて、自分が指導者になったかのように指導計画を策定。メキシコ公文のスペイン語教材の開発を担当するガブリエラは「メキシコでは来年スペイン語教材を本格的に使用開始する予定ですが、音読指導のポイントについて学び、これから出会うであろう生徒の学習状態について、予習ができて良かったです」と語っていました。

会議での学びが新たな実践を生む


北米公文の活動を語るパティー(一番左)

各国の社員が会議で一堂に会すだけでなく、異なる国の社員が一緒に活動するケースも増えています。2008年から1年間、日本で数学教材の開発に携わり、今回、指導責任者会議と母国語教材担当者会議に参加した北米公文のパティーに、他国の社員と仕事をする上で大切なことを聞いてみました。

「言葉が通じない日本では、通訳者が自分の分身のような存在でした。来日当初、相手に自分の意思が伝わらないのを通訳のせいにしていましたが、次第に悪いのは通訳者ではないことが分かってきました。話を整理して簡潔に話すようにするとコミュニケーションがスムーズになってきたのです。今では通訳を介さない場合も、英語を母国語としない人にも伝わるように、内容を整理しながら、ゆっくりと話すようにしています。

複数国・複数法人の担当者が集まる国際会議では、各国の文化やKUMONの認知度、普及状況を念頭において話を聞くようにすると、参加者の発言の意図が見えてくることがあります。発言者の言葉の背景にある状況やデータを頭の中で思い起こしながら話を聞くように心がけています」。

パティーは、世界指導責任者会議で学んだことを活かそうと意気込んでいます。「会議に参加する前は、北米公文の指導者が集まる研究大会の場で、公文公の思想について書かれたブックレットを配布することしか考えていませんでした。しかし、それでは足りないことに気づかされました。この会議で学んだことをベースに公文公の思想を知る勉強会のパッケージを作り、2014年の第4四半期に全米で勉強会を実施しようと思います。そうすることで、公文式教育法に対する理解が深まり、より良い指導ができるようになるでしょうから」。

一人ひとりの子どもの成長を支えるために、国境を越えた学び合いが続きます。

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