メリハリをつける学習習慣がついたのは公文式のお陰
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父も母も店で忙しかったので、何か習い事をと通い始めたのが公文式教室でした。小学校低学年から算数をはじめて、中学年から英語もやるようになりました。
公文式の算数は何度も繰り返すので、お陰で計算は速く正確にできるようになりました。試験では計算はさっさと済ませ、苦手な文章問題にじっくり取りかかることができたのがよかったです。私は今でも電卓は苦手です。
公文式に通っていて身についたと思うことはもうひとつあります。それは、やるべきことを早くやって、ダラダラやらない、メリハリをつけるという学習スタイル。高校の受験勉強でも、「夜11時まで」と決めてやっていました。それ以降机に向かっていても、眠くてスピードが落ち、つらくなってしまうのです。それよりも時間を決めて一気にやって切り替えるほうがいい。今でも絵を描くこと、休憩すること、店の仕事をすることと、結構パッと切り替えられるのは、そのおかげかなと思います。
進学した公立高校ではテニス一筋で、絵はほとんど描いていませんでした。でも高校二年生の後半、進路を考えるようになったとき、やはり美術系の大学に行きたいと思ったんです。高校の美術の先生にデッサンを見てもらうほか、「皆にもまれたほうが伸びるから」と、その先生のアドバイスで、美術系大学への進学希望者が行く研究所にも通いました。
それまでぼやっとしていた自分の将来でしたが、その研究所では皆必死で学んでいる。その様子に私も刺激を受け、受験生でしたが充実した日々を過ごしました。両親は、「やりたいことをやったらいい」と応援してくれて、金沢美術工芸大学へ進学することに。じつは地元の芸大を志望していたので、少し挫折感がありました。一人暮らしも初めてだったので心細かったのも事実です。でも、金沢美術工芸大学はお世話になった美術の先生の出身校でもありましたし、行ってみると同じような一人暮らしの友人ばかりで、とても楽しい学生生活を送ることができました。
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